Last Update : Apr 25, 1999 概念図追加
Jan 1, 1998
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 ラ・ネージュ記録集II 

  発行日 1982年10月1日 
  発行人 山スキー同志会    
  編集人 斎藤 進、川口敏博 他

南蔵王縦走                 

東北 / 白石より烏帽子
                       1982年2月13日〜14日 
                         L:梅原、M:坂井、陶山 

2月13日(土) 白石スキー場 → 1450m

 白石駅で仮眠後、タクシーで白石スキー場へ入る。リフト二本で1140mまで登る。1200m付近の緩傾斜地帯はブッシュと露岩の間のわずかな雪をぬうようにシールで進む。徐々に斜度を増し、ブッシュ・露岩はなくなる。広大な斜面で、まるでゲレンデのよう。無風快晴で汗まみれである。
 1時間程歩いて1450mの傾斜地にテントを設営する。 今日はこの近辺で遊ぶことにする。 不忘山直下の1540mまで登り、1280mまで滑り降りる。妙な雪でやたらエッジがひっかかり転んでばかりいる。非常に足が疲れ、1280mまで滑り降りたら、足がガクガク。45分も休憩し、テントまで登り返したら、ヤル気を失してしまった。二人はもう一度滑るという事で、また登っていったが、私はスキーの手入れをして待つ。今回の私は急きょ割り込んだおまけなのである。二人が戻ってきて早目に夕食を済ませ、6時過ぎに寝た。

【コースタイム】
白石駅 7:45 → スキー場 8:15/30 → リフト上 9:00 → 1450m幕営地 10:00/40 → 1640m 11:10/40 → 1280m 11:55/12:40 → 幕営地 13:10/20 → 1640m 13:40 → 幕営地 14:00


2月14日(日)不忘山 → 屏風岳 → 後烏帽子岳 → 烏帽子スキー場
         → 白石 → 上野

 ラーメン1個の朝食を済ませ、テントを撤収し、シールで出発する。不忘山頂上直下でスキーを担ぐことになる。昨日と異なりガスの中である。風の強いやせた稜線を行く。南屏風岳を過ぎ1810mの独標付近でシール登行に切り換える。左側は広い緩い斜面、右側は切り立った崖。モンスターの林立する中を凸凹を乗り越えて進む。スキーで滑れる所じゃない。屏風岳を過ぎて東側に下れそうな所を探す。視界が効かず、なかなか適当な所が見つからない。「このあたりで降りようか」と一息いれていたところ、「こんにちは」と上方で声がする。蔵王山岳会山小屋から来たという三人組。「そこの下は本当に屏風ですよ」と教えられ、彼らの登ってきたトレールに従って下ることにする。
 ところがこのトレールも途中で消えてしまう。結局、急斜面を適当に各自の技術で転びながら滑り降りる。下り着いた所ではヤブをこぎ、後烏帽子の登りではスキーを担ぐ。
 やっと滑れると思いきや、滑りよさそうな所はアイゼンとワカンのトレールで荒らされている。トレールを避けつつ滑り、チャレンジコースのリフト終点に到る。チャレンジコースのゲレンデは雪は少なく幅せまくコブコブだらけでスキーヤー多く滑りづらいことこの上なし。後は勝手知ったる烏帽子スキー場一気にゲレンデを滑り抜けて、駐車場へ。ちょうどうまいぐあいにバスがあり、白石へ。遅くなったので、遠刈田温泉に入れなかったのが残念だった。

(陶山 記)


【コースタイム】

幕営地 6:05 → 不忘山頂上直下 6:35/50 → 1810m独標 7:50/8:00 → 屏風岩 9:00 → 下降点 9:40/10:30 → ろうずめ平 11:00/20 → 後烏帽子岳 12:10/30 → 烏帽子スキー場バス停 13:30/14:10 → 白石 15:57 


【概念図】




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