Last Update :2001/04/25  戻る

西吾妻山
2001年4月14日(土)晴れ

メンバー:作野他5名

 4月13日未明(午前4時)我孫子を車で出発。途中一回休憩して午前8時頃グランデコスキー場に着いた。ゴンドラの運転開始時間は8時半とのことで、朝食を済ませ仕度をした。ゴンドラを降りて第3クワッドリフトに行くと未だ営業していない。係員に聞くと、これからリフトを点検し始めると言う。一本滑って戻ってみるとやっと9時20分に動き始まった。

 リフト上部(1550m)を9時40分に出発。下から見たら樹木が白かったが、案の定うっすらと雪が積もっていた。我々の前をペンションが主催しているという一団のテレマーカ達が出発していった。樹林がこく、木々の間を縫っての林間登高である。雪は締まっている。快適に高度を稼ぎ下から見えた西大巓直下の無木立ちの斜面の取り付きまで1ピッチで10時25分着。ここからは目前に凍った五色沼、円錐形をした磐梯山、その奥に猪苗代湖が見え素晴らしい景色である。また、心地良いそよ風が登りの汗を引っ込めてくれる。

 ここから左に巻き少し行くと西大巓山頂である。10時40分着。遠くに飯豊が真っ白に見える。西吾妻山が指呼の距離に見える。また、西吾妻小屋もよく見える。山頂直下の無木立ちの斜面の滑りたい誘惑に耐え、小休止のあとシールを外し鞍部に向け滑り降りる。少しクラスト気味の部分と薄い新雪の入り混じった少し滑りにくい斜面を滑り降り、鞍部に着く。シールを着け小屋に向かう。11時32分西吾妻小屋に着く。立派な小屋である。しかし、ホワイトアウトになると見つけられないナと改めて思う。天元台側から登ってきた人が休んでいた。さらに西吾妻山頂ヘ向けてエビの尻尾の中をシール登高を続ける。11時50分西吾妻山頂着。
少し風がある。昼食とし大休止を取る。空は圏雲が出始め少し日差しがゆるくなってきた。今日の夕方から雨との予報はどうやら当たりそうである。

 12時30分いよいよ滑降開始。樹林帯であるので方向を定めるためコンパスで二十日平へ向けて屈曲する1600mまでの進路を設定する。先行のシュプールがあったが尾根を乗り越すとマズイと思い1900m辺りから南南東に進路を取ったが樹林帯に突っ込みまた南東に針路変更した所、このコース唯一と思える良い斜面に出会った。残念!もう少し上でこの斜面を捕らえればと思ったが、後の祭。少しばかり滑降を楽しむ。
 その後比較的滑りやすい間隔の樹林の中をスイスイと高度を下げる。コンパス通り1600m付近まで滑り、さらに進路を修正後二十日平を目指す。比較的滑りやすい間隔の樹林の中をスイスイと高度を下げる。二十日平に13時30分着。進路を南西に変更し落葉松林の中を一路中の沢を目指す。湖の辺りはシュプールも途切れ、かつ背の高い落葉松のため目標物も無いのでコンパスに頼るしかない。
 二十日平の端から中ノ沢に至る急斜面で難渋を強いられた。標高も低く、かつ4月中旬になったので木の株の雪は解けぽっこりと穴があいている。急斜面で密な樹林のため左右・前後の横滑りと立ち木を掴みながらのボーゲンと相成った次第である。ホウホウの態でそこを切りぬけら、更なる関所が待っていた。中の沢のスノーブリッジは崩壊し、雪解け水がとうとうと流れているではないか。何処か渡れないかと右往左往するが繋がっているところは無い。仕方なく渡渉と決めた。水流の下の飛び石を伝ったが左足は踝を越え、水が靴の中に入ってしまった。どうにかゲレンデに這い上がり、ゴンドラ乗り場まで滑り帰り、標高差1000mの格好を終えた。

 やはり、ここは3月末までがシーズンだなと思った。しかし、天候もよく景色も楽しめ、上部の雪質もまあまあ、樹林帯の中の滑降もそれなりに楽しめた。

〔コースタイム〕
リフト上(1550m)9:40→1910m地点10:25/10:35→西大巓10:40/10:50
→鞍部10:58/11:15→西吾妻小屋11:32/11:35→西吾妻山11:50/12:30→
二十日平13:30→中の沢渡渉点(1050m)14:00/14:08→ゴンドラ乗り場14:15


記:作野


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