Last Update : 2001/05/08  戻る

石転び沢
2001年4月28-29日
メンバー : 鈴木(岳)(L)、長谷川(太)、丸山

4/28
7:00  長者原
9:00  飯豊山荘
11:00 下つぶて石付近
13:20 石転び沢出会い
17:00 梅花皮小屋

4/29
11:00  梅花皮小屋発
13:30  飯豊山荘
15:00  長者原

27日 東京を24時に出発し、運転を交代しながら東北道をひた走る。長者原には6:00着。眠む過ぎる。ほんとはすぐにでも出発しなければならないのだが、睡魔に負けて30分ほど仮眠する。
7:00 長者原出発。デブリに覆われた林道を永遠と飯豊山荘を目指す。

9:00飯豊山荘着。ここからもだらだらとした登りが続く。450m地点を過ぎ、ようやく本格的な登りが始まる。上写真は500m付近の沢がS字になっている所だが、ここを過ぎた後ブロックが「ドドドドーッ」と落ちてきた。こえっ。
この上部は、沢沿いに行くことができなかったため小尾根をのっ越してまた沢に下りる。

12:30 沢に下りる。猛烈な雪崩の跡が壁のようになっていた。あちこちにブロックが落ちてきた跡があり、非常に圧迫感を感じる。そのとき真横から来た!「ドドードドドー」と迫ってくる。
「オオォ!!」思わず前に走るが、沢底が広いため先端から20mくらいの所で止まった。フゥー、飯豊の神よ、我を助けたまえー。

13:20 石転び沢出会い。石転び沢も当然のようにゴロゴロしている。

上写真は石転び沢上部のデブリ。雪はまだかなり白い。
梅花皮小屋には17:00着。バテた。
最近建て直された小屋は樹の香りがするきれいな2階建てだった。特に2階は日が差すのでとても明るくてあったかかった。
28日は他に2パーティー計6名しかいなかった。

29日 今日もいい天気。御西小屋に行く予定だったのだが、稜線に雪がついていないため中止した。上写真は梅花皮岳から見た北俣岳。

上写真は梅花皮岳から見た烏帽子岳(右)と飯豊本山(左奥)。
烏帽子からの北東斜面が良さそうだ。もうすぐ滑降だと思うと自然に足も軽くなる。

烏帽子岳山頂から滑り出し、真っ白な斜面にシュプールを刻む。この瞬間のために山スキーはあると思う。満足満足。

滝沢はそんなに下部まで行かず、登り返して梅花皮小屋に戻る。11:00まで小屋でゆっくりし、いよいよ石転び沢の滑降に入る。

心なしかブロックが増えているような気がする。こんな場所には長居は無用と一気に沢を抜けた。(といいつつ写真は撮っているが)
長者原には15:00についた。国民宿舎の脇には、新緑の森をバックに咲く満開の桜とその下の残雪、さらにスイセンの黄色い花が忘れがたいコントラストを演出していた。
飯豊温泉に入っていると、ものすごい轟音ともに30分前に通った林道にブロックが落ちてきた。風呂に入っていた人全員が窓際に移動して見物するほどだった。
「登山の人アブナイねぇー」
渓流釣りと思われる人が言った。
「ホントですよね・・・」
頬を伝う暖かいシャワーに、「生」を感じた連休前半戦だった。

記:丸山

 


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