ら・ねーじゅ No.244
1996.3月号
湯河原 幕 岩
’96.2.24 鈴木鉄也、(関口、荒木)
金曜の夜、飲み会の都合で、深夜に出発。後部座席でウトウトする間もなく、湯
河原着。鍛冶屋の神社側からの道が、だいぶ手前で通行止め。幕山公園ができてし
まったらしく、反対側から回り込んで、駐車場に停めた。缶ビールを開けて、あっ
たか気分で就寝。
酔い醒めのせいもあって、朝はとても寒く感じる。
陽が昇りだすころから、動きだす。日陰には結構まだ雪が残り、梅の開花も少し
遅れ気味のようだ。とは言え、ちらほらと咲き始め、陽だまりで、春満喫といった、
グループや、家族連れが次から次と上がってくる。
ハイカーで幕山の山頂が一杯になるのではと思うくらいだ。岩場の方は、全くと
いうくらい、人の影がない。
ゲレンデといえども、最初の見た目は岩の威圧感に圧倒されがちだが、今日は簡
単そうに見える。こういう時は、結果が悪い。
身体も鈍っているので、中でも易しいルートが揃った、テントウムシ・ロックで
1日遊ぶことにした。
梅祭り会場の正面にあたるので、アトラクションの一部にさらされているようで、
ひやかされながらもマイペースで楽しむ。
あまり調子はよくないという関口さんだが、殆どを登りきってしまう。
難しくて歯が立たないと、悔しさばかり残るが、スウイング、デイトリッパー、
バットボーイ、ジュリアと、どれも手頃でいい。
メギーメイ5.10aのフェース。バンザイの格好で立つ所で、右手の親指と小
指の辛抱が効かず、あっさりリタイア。午後も挑戦するが、握力どころか、腕の力
さえなくなってきた。簡単な所をリードで登ったり、結局2〜3のパーティーが他
のエリアに取り付いているくらいで、空いているし、人工壁とはまた違う、日がな
一日、自分のレベルにあった岩場を探して楽しむのもじつに爽快だ。
帰りは、ゆとろ嵯峨沢の湯で露天風呂。海を眺めながら、海の幸を頂きつつ、生
ビールのジョッキを空にしていく。湯治会的な、サッカーやテニスで汗かいてビー
ルを楽しむスポーツ愛好家のように、フリークライミングにますます堕ちていきそ
うだ。