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ら・ねーじゅ No.246
1996.5月号


奥多摩                               

 ’96.3.24 曇り、ときどき薄陽                 

川乗山    田中 健                 


 月末にスキーに出掛けるので、訓練のつもりで奥多摩の山を歩いてきた。川乗山 
は何度か登ったが百尋の滝から登るのは初めてである。             
 川苔橋から歩くと、薄陽がさしてきた。暖かい。きぶしの薄黄色の小さなふさが 
たれている。細倉橋から山道に入る。川乗谷は変化に富んでいて楽しい。滝が幾つ 
かある。枝沢に糸滝のようなのがかかっている。釜も幾つかある。樋になっている 
所もある。谷の斜面は薮っぽくない。本流が東に向きをかえ、再び北に曲がる辺り 
に前面に岩壁が見え、百尋の滝が近いとわかる。急坂を登ると百尋の滝が落ちてい 
る。幅が百尋かと想像していたので意外だった。高さが百尋なのだろう。ただ、岩 
壁を涸れ滝とすると、そうとも言えそうだ。岩壁の上には林道が通っている。ザイ 
ルを垂らして、3、4人がぶら下がっていた。何かを採っているのだろうか。   
 その後は山道通り歩く。北斜面に雪が所々残っている。谷筋を歩くと、雪が少し 
出てきて雪の上を歩くことになる。気持ちがいい。奥多摩で得をした気分になる。 
雪がなくなると山道が凍っていて歩きにくいが、すぐ山頂手前の小屋の前に出た。 
 頂上には4、5人が休んでいる。雲取山、天目山などが見える。大休止をした。 
隣に座った年配の人と話すと、平泉から夜行バスで来た、と言う。東北が雪のある 
今はこっちに来る、1月には丹沢に来た、と言う。東北の山の話を少しした。焼石 
は沼、水が多く、<水の山>だと言っていた。なるほど、と相槌を打つ。お喋りを 
楽しむ。                                  
 昼前に鳩ノ巣駅に向かって下りる。こちらの道は杉林の中を歩き、変化がなくお 
もしろくない。ただ、以前に比べ枝打ち間伐など手入れが行き届いているように思 
う。                                    
 奥多摩にマンサクがあるかとキョロキョロして歩いたが、わからなかった。1時 
過ぎに鳩ノ巣駅に着く。                           


 コースタイム                               
川苔橋(8:15)−>百尋の滝(9:25〜30)−>頂上(10:45〜   
11:45)−>鳩ノ巣駅(13:20)                   


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