ら・ねーじゅ No.250
1996.9月号
モロクボ沢(西丹沢)
96/5/26(日)
白沢光代他1名
新松田で、小林由利子さんの車に乗せてもらう。この日は西丹沢の山開
きだった。自然教室も駐車場ばかりか、道の片側は車に埋尽くされていた。
車を置ける所を探して奥へ進み、白石キャンプ場まで入ってしまった。駐
車場に車が数台ある。そして駐車しようとしている人もいた。「置いてて
良いのかな?」「良い。」との事で、そこに置くことにする。
キャンプ場は閉められていて、水の出ない水洗トイレが使われていて悲
惨な状況だった。
ハシゴの付いた堰堤を越え、ゴーロを少し行くとF1 35mが現れた。
今年は水量が少なく迫力は無いが大きい。滝の左に溝、さらに左に斜めに
上がる登れそうな溝がありそこに取り付く。踏み跡があるが、おおまかな
岩場でやっとの思いで越える。ここが最も恐かった。
「丹沢の谷110」の写真と比べると水量は半分程で、この後は難しい
ところもなく進める。荒れた雰囲気は無くきれいな谷だ。流れは緩く、高
度は中々上がらない。雰囲気は奥多摩だ。苔がぬるぬるしていて、滑るの
が玉に傷と言った感じだった。釜では5回もヤマメを見た。計11匹。最
後に見た3匹は、落葉に隠れているつもりか、全然逃げようとしない。最
後の二股で左をとり畔が丸に出るか右をとり、モロクボの頭に出るか迷う
が分岐から見て滝があった右に入る。可愛らしいナメ滝が次々と現れ、楽
しい。
詰めでほんの少し薮を漕ぐと、大木が立つ鞍部に出た。縦走路だった。
キャンプ場に戻るために稜線を歩く。しっとりとして大木に覆われた気
持ち良いコースでツツジの大木もあるが、今年は花が全然無い。傍らに白っ
ぽい寄生植物のような花を見た。後で図鑑で調べるとラン科のサカネラン
に似ていた。
渋滞が予想されるので早々に帰った。
コースタイム
白石キャンプ場(9:20)−>水晶沢分岐(10:20)−>稜線
(12:05〜35)−>白石峠(13:35)−>キャンプ場(14:40)