Last Update : Jan 29, 1997  戻る  

ら・ねーじゅ No.252
1997.1月号


モロクボ沢   96/7/6(土) 晴れ               
                          鈴木鉄也他1名  


 丹沢か奥多摩近辺、近場の沢登りの誘いに、未だ足を踏み入れたことのない西 
丹沢と勝手に決めた。行ったこともない所だけに、どんな沢があるのかとルート 
図集をざっと目を通す。食指が動くほどの案内は今ひとつ。そう言えば、白沢さ 
んが昨年、何本か遡行した記事があった筈。最後に水の木沢かモロクボ沢を登っ 
てみたいと書いてあった。だが、水の木沢は谷歩きというより、ヤブこぎコース 
で、ひどい密生のため登頂コースはとらぬ方がよいという記事を見つけ、それで 
はとモロクボ沢を探す。                          
 「モロクボ沢」、あった。畦ケ丸、シャガクチノ丸の稜線を境に中川川の源流 
のひとつと、もう1本は、道志川のモロクボ(室久保)沢には、山道が延びてい 
るようで、たぶん中川川のモロクボ(室窪)沢だろうということで出掛ける。  
 出発前日に決まったことで、どうにか手に入れた5万分の地図1枚を頼りに、 
行くのだから、かなりいい加減なものだ。その地図も入渓まもなく、落してしま 
い捜し拾いするのに、少し戻ったりして、珍道中が始まった。         
 手白沢分岐の出合から、沢に入るものの、堰堤やキャンプ場の中を出たり入っ 
たりで渓相も、単調な感じで、これは失敗ものかと思ってしまう。4つの堰堤を 
過ぎると、いきなり大滝が現れ、驚かされる。荘厳な水しぶきをあげ、ほぼ垂直 
に切り立った滝に、思わず見入ってしまう。                 
 攻略するとすれば、右側だろうが、道具なしでは手も出そうにない。左側に急 
だが巻道があり、滝の落口に出られる。その後も、小滝や、ナメ滝が続き、最初 
の平凡な渓相とうって変わって、評判どうりの沢であった。2名の釣り師と出会 
う。地図から見た感じで、最後の詰めは、ヤブこぎを覚悟したが、予想に反して 
というか、名前の由来を思わせるような、急な窪地、モロ  クボといった所をは 
い上がる。すんなり登山道に出て、見通しの効かない畦ケ丸の頂上で一休み。西 
沢の下棚を見学して、車を置いた西丹沢自然教室の前に戻った。        
 中川温泉に入り、帰りは道志川の釣堀で半日遊ぶ。夜、偶然走った道でホタル 
が奇麗に飛び舞う場所を見つけた。                     


コースタイム                               
    西沢出合6:50−手白沢出合7:25−大滝−第5堰堤8:37−  
    水晶沢出合10:10−稜線10:36−畦ケ丸10:42/57−  
    西沢出合11:50                        



戻る    山スキー同志会のホームページへ


  


メールの宛先:
webmaster@ysd-jp.org