Last Update : Jan 29, 1997  戻る  

ら・ねーじゅ No.252
1997.1月号


仙ノ倉谷東ゼン                    
96/9/21(土) 小雨後曇り
                          鈴木鉄也、ほか1名


 米子沢の時に、他会の方からいろいろな話が出て、近々一緒に沢登りに行きま 
しょうと、お誘いがあった。                        
 笹穴沢か大倉沢がいいと、言っていたが、当方が酔いつぶれている間に、秋分 
の日あたりに大倉沢と、勝手に決まっていた。それでも、それぞれのメンバーの 
都合で、子供や、受け持ちの運動会やらで、23日の日帰りと最終日程が決まっ 
た。                                   
 別のパーティーが、東ゼンに行くと聞いていたので、便乗させて貰おうと思っ 
たが、よく聞いたら22日というので、21日から全部休めるので、結局1日先 
に出発することにした。                          
 生憎、台風接近で荒れ予報の週末。周りの冷たい視線を背に受けながら、出発。
外環の頃から、雨。湯沢ICを降りてもシトシト降り続く。雨を除けるため、土 
樽駅でステーションビバーク。                       
 後から入って来た、年配の方達は、西ゼンを登ると言っていた。       
 朝、その方達の話声で起こされて、とりあえず行ってみようと、毛渡沢林道を 
走ると、途中で釣り人監視用のゲート止め。雨具を着けるかどうか迷う位の小雨 
になった。西ゼンに登った時の遠い記憶は既に無く、小松沢に上がる道に入って 
しまったり、仙ノ倉沢の出合は、ケルンのある所ではなく、ひとつ手前の小沢か 
ら入る。                                 

 雨はどうやら上がりそうだ。草露で膝下は濡れる。ナメも結構濡れていて滑り 
やすい。伏流を過ぎて、イイ沢を分けると間もなく西ゼンとの分岐。沢は滝状と 
なり、中ゼンのスラブ滝を正面に見ると、左、右と屈曲する。大滝2段60mは、
1ピッチ目で、水流際の残置シュリンゲ2本にカラビナをかけて、頭から水をか 
ぶって、左側に移る。水の勢いがあり、高度感があるので慎重にトラバース。  
 渡った上に1枚ハーケンが打ってある。少し頼りないようにも見えたが、そこ 
でラストを上げる。そのままアンザイレンして左を直上。           
 25mの滝は、右側を、途中1か所、テラスに移る所が体がそるようになるが、
ホールドとも、しっかりしているので、問題ない。二俣を左に入って、仙ノ倉山 
に直接突き上げる。北尾根は、低い熊笹が程よいクッションになって、好視界の 
中、稜線漫歩となった。三ノ字の頭あたりが、熊笹が高く、木が出たりで、ガスッ
たら迷うと思った。小さなケルンのあるイイ沢下降点から、背の高い熊笹を掻き 
分けて沢筋に下って行く。見事に滝1つないガラ沢だった。大倉沢は雨で中止と 
なった。                                 


コースタイム                               
    毛渡沢林道ゲート6:15−仙ノ倉沢出合7:15−         
    東ゼン出合8:00−大滝9:15−二俣10:33−        
    仙ノ倉山11:30−イイ沢出合13:23−ゲート15:00    



戻る    山スキー同志会のホームページへ


  


メールの宛先:
webmaster@ysd-jp.org