ら・ねーじゅ No.255
1997.4月号
蓬沢 1997年2月8日〜9日
鈴木鉄也、(大木、荒木)
2/8(土)
足拍子山での雪上講習会が、16名程の参加で、土樽駅前で開講式が行われた。
橋を渡ったところで、3名だけ山スキーに別れた。
15分ほど歩くと、踏み跡もない雪原となる。暫く歩くと、大木さんが体が重
いと言い出し、様子を見ることにした。1時間程歩いて、休憩し、後を追う大木
さんに告げ、少し先で雪洞を掘ることにした。
積雪量が少なく、心配したとおり、掘り始めると直ぐ、小枝が出て、土まで見
えてきた。なんとか3人が寝られるスペースを広げ、枝を支柱に中にツェルトを
張った。
一休みした後、2人だけで足拍子山から南下する沢を上がる。コマノカミの頭、
南尾根に上がれそうな、取り付きを求めて沢筋を詰めて行く。最後の二俣から右
の尾根に取り付いた。
少しずつ、雲が出始め、足拍子山まで見えなくなってしまった。コマノカミの
頭とのコルになる辺りの稜線に出た。少し重い雪質だったが、滑降が楽しめた。
樹林の傾斜のある尾根を滑り降り、少し開けた沢筋を雪洞のある場所まで楽しん
だ。
大木さんが、見事なまでに雪洞を仕上げていた。
2/9(日)
蓬沢を進み、950m手前付近から尾根に取り付く。野うさぎが1匹。
稜線に出る手前の交信で、足拍子山のパーティーが、もう下山を始めたとのこ
となので、土樽駅での待ち合わせに間に合うように、我々も早めに下ることにし
た。
2人は、登路を下り、私はシシゴヤの頭寄りの広い斜面を滑り降りた。2人の
滑りを確認しながら、中尾根を気儘に滑る。爽快だ。雪質も斜度も、林間の間隔
も私が最も好きなコースであった。登路である尾根の取り付き手前の沢は、滝が
出ていたが、右斜面を滑れる。蓬沢の広い出合いで2人を待つ。
蓬沢になると、斜度が無くなるが、スイスイと雪洞の場所まで楽しむ。
ホットレモンを沸かして、撤収にかかる。土樽では丁度、閉講式が行われると
ころだった。
違う場所へ移動する者、三々五々と別れ、4人になった私の車で、岩の湯に行
く。湯沢駅前で3軒ほどハシゴし、江神温泉で再度入浴。
高速に乗り、関越トンネル手前で、走行規制に合い、渋滞に時間を食う。
水上で一旦降り、渋川でやっと流れ始めた関越高速にまた乗った。
翌日未明の、電車も走らなくなった時間帯に着いたので、それぞれの家を回っ
た。ボーッとしながらの出勤となってしまった。
コースタイム
2/8 快晴のち曇り
土樽駅 9:15 − 茂倉谷出合 10:30 − 足拍子南下沢出合
11:00〜13:15 − 足拍子コマノカミ頭コル 14:50〜15:00
− 足拍子南下沢出合 16:15
2/9 曇りのち晴れ
出発 8:15 − 稜線 10:55〜11:40 − 足拍子南下沢出合
12:50〜13:30 − 土樽駅 14:00
【概念図】