ら・ねーじゅ No.257
1997.7−9月号
6月定例山行
月山
1997年6月6日〜8日
参加:L岩、SL作野、M蔵田、鈴木、高橋(智)、藤田、他1名
思ったよりよかった、というよりは、もう充分すぎるほど今シーズン最後の
山スキーを堪能した。6月に、しかも暖冬寡雪の今シーズンに、こんなに山ス
キーができるとはほとんど考えていなかった。6月8日1日で標高差1470
mも滑った。これはオンシーズンでも充分満足できる数字である。
6/6 晴れ
急行津軽で出発する。久しぶりの上野発夜行列車、なぜかウキウキである。
列車は空いていた、1ボックスに2名。そして今日の津軽は電車寝台仕様の座
席車運用。そこで検札も終わって頃合いをみて、他の客もやっているように座
席をフルリクライニング化した(=座席の一部を引き出して寝台化する。)が、
すぐに車掌がやってきて注意される。皆ブツブツ。隣席の客はクーラーが寒す
ぎる等と車掌に意趣返しをしている。確かに、空いているのだから少しは融通
を利かしてほしい。JRになってからは、一部の駅で仮眠が禁止されたり等等、
色々不便になった。
6/7 雨
早朝山形に着き2時間仮眠したあと鶴岡行き高速バスで月山口へ、月山口で
登山バスに乗り継ぎ予定通り朝8時半に姥沢に到着した。姥沢の駐車場で車組
の3名と合流する。
天気は小雨ポツポツだが、とにかく山に入る。リフトで上に上がると雨が本
降りになってくる。仕方がないので雨中霧中、牛首下の比較的平らな所を探し
て幕営とする。この日は結局終日「沈」となった。
6/8 晴れ
朝、見事に晴れる。雲海の彼方に朝日連峰を望む。早速頂上に向かう。途中、
高橋さんは不調とのことでテントに戻るが他6名は9時過ぎに月山山頂に着く。
山頂小屋は荷揚げの真っ最中で、道理で、宿泊の予約の電話をしたら、今週だ
けは勘弁してくれ、と言われた訳だ。山頂からは鳥海山の雄姿が望め、大展望
である。
さて、先ずは山頂より南へ大雪城に向かう。斜度10度程度の広い緩斜面を
滑り出してしばらく行くと、ナ、ナント、結構深いクレバスが。広い緩斜面を
真横にスジのようにズーット。なかなか渡る所が探せなかったが、何とか乗越
す。標高1700m付近でガスの中に入り終わり。
山頂に戻り一休みしてから、次に鳥海山を正面に見ながら、北へオモワシ原
に向かう。途中1ケ所雪が切れるが、こちらは雲が切れて眼下に庄内平野が望
め気持ちよく何処までも滑って行ける。ついつい滑ってしまい、結局標高15
00mまで滑ってしまう。「往はよいよい、帰りは恐い」、これだけ滑ってし
まうと登り返しが辛い。延々2時間かけて山頂に戻る。いつもそうだが、登り
の辛い時は一歩一歩ゆっくりと歩む、そして、頭の中では他のことを考えてい
る、来年は何処に行こうかな、とか。
山頂からテン場に戻るが姥沢側は深い霧の中、テン場を探しつつ滑るため思
い切った滑りはできない。テン場で高橋さんの出迎えを受ける。直ちに徹収し
て、重い荷を担いでボーダーだらけの月山スキー場を滑り下山した。
【コースタイム】
6/7 姥沢(1190m)+++リフト上9:45、10:00−−〜牛首
下幕営地(1500m)11:00
6/8 幕営地7:30−−月山山頂(1984m)9:15、9:45〜〜
大雪城(1700m)10:00−−山頂11:00、11:10〜
〜オモワシ原ニゴリ沢入口(1500)11:40、11:45−−
山頂13:50、14:00−−〜幕営地14:40、15:20〜
〜姥沢16:00