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ら・ねーじゅ No.258
1997.10−12月号


神流川ゲタヤ坂沢〜赤岩尾根     

                                97年11月1日 
                               鈴木鉄也、(荒木) 

 西上州、埼玉と群馬の県境尾根の核心部である赤岩尾根に、まだ紅葉の盛りが続く11 
月初旬に訪れてみた。                               
                                         
 沢登を楽しみたかったのだが、もう水量の多い所はさすがに堪えるので、水量の少ない 
沢を探し、神流川の支流金山沢ゲタヤ沢に決めた。しかも岩稜縦走の赤岩尾根へのバリエ 
ーションルートとあるので欲張った。                        
                                         
 通常、赤岩尾根は赤岩峠から両神山側に向かい八丁峠までのルートで登られているが、 
その逆ルートとなる。                               
                                         
 今シーズン何度か通った140号線からそれて、中津川〜中双里と標識を頼りに、夜中 
のうちに両神山の登山口を通過し、岩見橋の先の広場に到着。車から出ると、外の風が冷 
たい。                                      
                                         
                                         
11/1(土) 快晴                          
                                         
 採掘場の入口近くに、1台駐車できるスペースがあったので、車を移動し歩き出す。水 
はチョロチョロと流れていると思ったら、すぐ消えて岩が少し濡れている程度である。枯 
葉の埋まった涸れ沢を上がって行く。50m4段滝の所で、登はん具をつける。F2の下 
の大きな杉の木の所から、沢筋から離れ、左を登って行く。つかまる木が多いが、急な斜 
面に枯葉が積もっていて足下は滑り易い。                      
                                         
 すぐ上が稜線だった。赤岩尾根は思ったより踏み跡がはっきりとしており岩と薮の岩稜 
縦走と言うフレコミはどうやら夏だけのものらしい。岩稜を楽しむならば、しっかり踏み 
跡を追うより尾根を忠実に歩いたほうがバリエーションを楽しめる感じがした。我々も後 
半は、時間の余裕が出てきたので、1583m峰からはザイルを出して、上り下りを楽し 
んだ。                                      
                                         
 6人のパーティーとすれ違う。赤岩岳の正面岩稜も7mmのザイルでは少し心もとなか 
ったが、何本も懸垂下降をつないで降り立つ。途中は空中懸垂となり、結構迫力がある。 
峠から小倉沢までの下りは、勢いがついて、つい早足になってしまう。金山古賀坂林道を 
登り返し、岩見橋に戻った。                            
                                         
 帰りは古賀坂峠側へ抜けようと思ったが、八丁トンネルで工事通行止め。仕方なく、中 
津川方向へ戻ったら紅葉見物にスレ違いがままならない程の狭い道で渋滞。大滝温泉には、
閉まってしまう前に無事到着。                           


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