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ら・ねーじゅ No.260
1998.3−5月号


大毛無山 大毛無沢             
                         1998年3月7〜8日 

                         L鈴木鉄也、藤田英明  


 酒井さんが容雅山偵察に是非、滑っておこうと計画していた大毛無沢であったが、転勤の事情で3月が多忙となり、1人で予定を組んだ。

 守門岳の折りに、藤田さんが同行してくれるとの話になり、金曜の夜に上信越道を走った。長野からの終点の中郷までもチェーンいらずで思いの外、早い時間にARAIスキー場に到着。車中仮眠した。

 空模様は生憎の雨。土曜日の朝、少し明るくなってから目が覚めたが未だ寝足りなさもあってシュラフから抜け出せなかった。

 雨から霙となり風が強く、リフトも動かないようなアナウンスが時々聞こえてくる。今日の行動を中止とし下山口の除雪状態を見に岡沢の方に車を走らせた。時間が空いたし、荷物を上げる必要もなくなったので、夕食の食材を買足しに、新井駅の通りへ行った。松ケ峯温泉へも行く。

3月8日(日)

 吹雪のようになった降雪は、数cm程積もる位の量だったが、風が強い分、殆ど吹き飛ばされているようだ。

 朝の内は、まだ少し雲が残る感じだったが、リフトを上がる頃にはすっかり晴れ渡った。ゲレンデのパトロール隊員に直接登山届けを手渡し、表を見て装備やらのチェックを受ける。

 140mも登れば大毛無山である。岡沢の標高を差し引けば、1100mの標高差をここから滑ることが出きる。

 頂上間際は少し雪が堅い。藤田さんはそのままシールで、私はスネークスキンが今一つ不安で一か所、ツボ足で上がる。今日は風も殆んど無く好視界が広がる。

 山頂からの大毛無沢は斜度、雪質、ロケーションと滑りごたえ抜群の斜面であった。沢がくびれて、少し等高線が混む地点も、しっかり雪が着いており気が向くまま滑り込む。

 やがて悪水川と出合うと、大毛無沢に比べてグッと斜度が無くなる。

 容雅山に取付く斜面は、スキー登行では少し急に感じた。流れも出てくると、次第にスノーブリッジを渡る回数も増えてくる。両岸は概ね広い段丘状であるが、沢が屈曲する地点は雪も着かない小さな絶壁となってスキーのままでは歩けない。渡り返す場所を選んで行く。

 発電所の手前、2ケ所だけスキーの板を外し飛び石を渡った。

 林道からはスノーモービルの走行跡を追って岡沢に出る。「便利屋本店」という小さな雑貨屋さんでタクシーを呼んで貰い、スキー場へ戻った。

 温泉で休憩し、帰途につく。

 大毛無沢の斜面に比べると、後半の悪水沢は滑降というより歩いている感じが長かった。

 次回はやはり容雅山に継ないで斜面を楽しみたいと思った。容雅山と言い、大毛無山の山容とも眩しい程の白い雪がノッペリと着いたスキー滑降にうってつけの山に見える。


コースタイム
ARAIスキー場9:30→大毛無山10:00/25→大毛無沢→悪水沢10:50→矢代川第3発電所12:30/50→岡沢14:10





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