ら・ねーじゅ No.260
1998.3−5月号
巻機山
1998年3月29日
メンバー:作野他2名
1998年3月29日(日) 快晴
久し振りに「巻機山」に行ってきました。3月28日のPM9:30に練馬から関越道
に入り、PM11:10塩沢・石打SA着。仮眠。3月29日AM6:00同SAを出て
一路清水へ。雪は全くといっていいほどない。久し振りの清水の集落は様変わりしていた。
集落の入り口に「雲天」の大きな家が見えたのにはびっくりした。登山道は標高700m
位まで完全に除雪されていて、昔米子橋まで小一時間歩いたのが夢のようだ。道の周りは
一mほどの雪がある。しかし、昔に比べて随分雪の量が少ないと思う。
仕度をして、7:00に出発。米子橋(標高730m)まで、約十分で着く。橋を渡っ
て、井戸尾根を見渡せる所に出て唖然!井戸尾根は真茶色ではないか。登り始めから標高
900m位までは濃い薮の中を木の枝をつかみながらのシール登高。その上からやっとブ
ナ林となり歩き易くなる。
今日は日本全体が移動性高気圧に覆われ、快晴かつ夏日になる所もあるとか。ここも快
晴、樹林帯の中は無風で暑いくらい。1140mで尾根に出るとやっと風が吹いてきて気
持ちがよい。1430mで木がなくなると結構冷たい風が吹いていた。周りの山々は春霞
かボーとしている。今日は時節柄登山者が多い。我々を追い抜いていく人、上を見上げる
とニセ巻機に急斜面を次々と人が登っていく。雪質はザラメ。ニセ巻機山の急斜面はクト
ーを付けた。12:20ニセ巻機山着。正面に巻機山のたおやかな峰が迫っている。一人
の体調がよくなさそうで今日はここまでとした。約1時間の昼食タイム。風が強い。気温
は1℃とか、隣の人が教えてくれた。巻機山の頂上から正面の米子沢に続くバーンを滑っ
ている人がいた。快適そうに弧を描いて、避難小屋の鞍部に登り返していた。
1:10滑降開始。ニセ巻機の急斜面を快適に滑る。1500mまでは無木立の斜面を
楽しむ。そこで大休止をして、ドリップコーヒーを楽しむ。しかし、ここから下が大変だ
った。標高955mまでのブナ林はまだ良かったが、その下はスキーにならず木々の間を
スキーを背負って歩かざるをえなかった。今まで3回巻機山にこの季節来た事があるが下
りにスキーを脱いだ事ははじめてであった。標高850m位から再びスキーを着け、駐車
場まで何とか滑って帰れた。
(作野 記)
コースタイム
駐車場 7:00 → 米子橋 7:15 → 井戸尾根910m 7:57 →
1140m 9:21/35 → 1430m 10:20/45 →
1655m 11:20/40 → ニセ巻機山 12:20/13:10 →
1500m 13:25/14:15 → 955m 15:08 →
駐車場 15:40