ら・ねーじゅ No.262
1998.8−9月号
西穂独標
1997年12月29日〜30日
メンバー:武部 慎
28日 霧
信州側からトンネルが出来て新穂高温泉まで行きやすくなり、また割と標高も高いから
雪はあるのではないかと思いここに決めたが、新穂高温泉まで車道に雪はなくて雪不足が
心配された。上のスキー場は31日から営業とのこと。今日は駐車場泊まり
29日 晴れ
ロープウエイはなんと団体客に先に超され並ぶ羽目になってしまった。ロープウエイ中
間駅でも雪は無い。ここからスキー場だがどうして31日からオープンできるのか不思議
であった。西穂高口を降りるとさすがに雪がありホットする。さっそくシールを付けて進
むが登山道なのでスキーで登るには細く急な道であって、明らかに坪足で歩いた方が速い
けれど練習と思ってわざわざシールで登った。西穂山荘にも雪はあるが、スキーで好きな
ところを滑降するというほど雪は無く、スキーを置いて独標に向かう。独標直下の岩場は
兼用靴では厳しい。一人で西穂に向かうか迷ったが独標でのんびりすることにした。西穂
山荘に戻る時にもしかしたら明日は天気がわるくなるから滑るなら今日だと思い、今度は
スキーを持って独標手前のピークまで急いで登りそこから100m滑った。今日は小屋泊
まりだから水も食事も作らなくていい。
30日 雪
さすがに北アルプス。今日は吹雪。完全武装して外に出る。しかし、10分も行くと視
界がなくなり引き返す。結局小屋でラーメンを作りのんびりして帰ることにする。小屋の
脇からスキーを付けて登山道から少し外れてヤブこぎスキーをした。西穂高口からはなに
しろ滑走禁止なのでロープウエイに乗ろうか迷ったが、スキーで降りることにした。本当
のルートは後になって考えればロープウエイの真下のようだが、ロープが張ってあり入れ
ないのでロープウエイよりも少し北側を進んだ。再びヤブこぎスキーが始まった。こんな
ところで転んでもがいても絶対に誰も来ないなと少しは不安になるが、きっと雪が積もれ
ばここもいい斜面になるのだろうと思いつつロープウエイから離れないように気をつけて
滑った。たった50m位の標高差だがヤブこぎスキーのため時間を食う。結局ロープウエ
イの鉄塔に出てなんだと思った。そこはだれもいない新雪のゲレンデ。でも細く急で気は
抜けない。滑って来ると表面は雪だかガリガリやってしまう。ごまかしごまかし滑ってリ
フトがある明日オープンのゲレンデにたどり着いた。人がいないゲレンデとは不気味なも
のだ。なんとなく滑ってくると雪のない急斜面(第一リフト)の上にきてしまった。そこ
のレストハウスは明日から営業なので準備のため人が入っていてそこでルートを聞いた。
一旦登り返して鍋平(ロープウエイ中間駅)に向けて滑った。車道では2cmぐらいの積
雪でもうガリガリいうので板を外した。なかなかいろいろあって充実した。
新穂高口でも雪になっていた。
コースタイム
12/29 新穂高口 9:20 → 西穂高口 10:00〜20 →
西穂山荘 11:30〜50 → 独標 13:30〜14:30 →
西穂山荘 15:00〜20 → 独標手前のピーク 15:50〜
16:00 → (スキー滑降)16:15 → 西穂山荘 16:30
12/30 西穂山荘 8:00 → (独標に向かって出発) → 西穂山荘 8:30
〜9:50 → 西穂高口 11:30〜50 →
新穂高スキー場第一リフト上 13:30 →
パノラマ入り口(登り返し) → 鍋平(ロープウエイ中間駅) 14:30