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松木沢ジャンダルム                   
                          1998年10月24〜25日 
                          メンバー:鈴木鉄也、他十数名 

 冬の氷瀑であまねく知られた松木沢であるが、ジャンダルム、ウメコバ沢を筆頭とした 
スケールの大きな岩場以外にも、流域は見事な岩稜が連続し、幾つかのルート開拓された 
フリールートやクラシックルートと共にいくらでも楽しめそうなエリアは眺めているだけ 
でも壮観である。                                 
 ジャンダルムは特異としても、その割りには人が少なく静かな登攀が出来るのも意外な 
気がする。                                    
 鉱山跡の景観を残し、松木沢キャニオンとでも誇称したくなるような日本離れした風景 
が広がる。                                    
 地元、足尾町も緑の復興をスローガンに自然保全には力を入れて、全く緑がなくなった 
所もうっすらと萌えた感じで、それが1層日本離れした景観を出していた。       
 松木沢には渓流魚の放流も盛んに行われ、夏は家族連れのキャンパーなどで賑わうとの 
こと。今回は、何回か通ったと言う尾崎さんに企画して貰ってクライミング交流会を実施。
 生憎、週末の雨予報に好企画も参加者がぐっと減ってしまった。私も中山さんと偵察参 
加ぐらいの気持ちで同行することとした。                      

10月24日(土)                             

 集合場所の間藤駅には、2台の車しか集まらず、小雨の中、ジャンダルム対岸の広場に 
尾崎さん達のパーティーはテントを広げて寛いでいたが、中山さんと二人で車中、惰眠を 
貪った。広場の脇もボルトやハーケンの打ち込まれた遊び場となっていた。       
 起き出したのが、午後の2時過ぎ。ようやく雨も上がった様子。他は岩に取付いて遊ん 
でいたが、二人でウメコバ沢先の車で行ける林道終点まで出かけてみる。        
 栃木県連の古賀志クラブの方達が、炊き木や食料の差し入れをしてくれて、タキ火を熾 
してくれた。都合ですぐ帰ってしまった。早めに懇親会が始まったものの、結局6人で飲 
み始める。                                    
 ジャンダルムのロックマウンテンに数本の立ち枯れの木といい、カウボウイやらガラガ 
ラヘビが出てきても全く違和感がない。数分間だったけれども、V字谷の夕焼けに、奥まっ
た所だけ抜けるような青空が見えて幻想的だった。                  

10月25日(日)                             

 夜になって1人と、朝5〜6人が集まった。ハイカーの人達が通り過ぎたり、東京と地 
元栃木の方だという人達がジャンダルムを登ると言う。一旦、川を渡るのに靴を脱いでし 
びれる位に冷たい水の中を歩くが結構、滑り易い。広場の真ん前が一番楽そうだが、先行 
の東京の方達は上流へ回り込んで苦労しているようだった。まともなザイルを用意してこ 
なかったので、借用して中山さんとクラシックルートを5本程繋いで登っただけで、早め 
に帰途に着く。                                  
 昨日の古賀志クラブの人の話だと、松木沢ジャンダルムは北面なので、夏でも涼しく、 
おまけに岩場を避けるように雨が降るので快適に登れる日が多いとのこと。       
 残置されたハーケン類は腐食が著しく、ナッツ、フレンズ類が必携とも思われた。ザレ 
た感じの多い岩場はヘルメットも同様だ。フリールートは堅い岩のようでしっかりしてい 
る。何と言っても日本離れした雰囲気の中でクライミングを楽しめるのが気持ちがいい。 
自分達で計画して再訪したい。                           


 コースタイム                                  
10/24  小雨のち晴れ                            
   日光PA 0:30 → 間藤駅 9:00 → 松木沢広場          

10/25      晴れ                            
   起床 6:30 →  → 松木沢ジャンダルム 9:00〜11:30     


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