Last Update : Mar 7, 1999  戻る

98年年末の関西遠征           

その1 : 鞍馬山から貴船神社          



                            1998年12月5日 雨 
                               メンバー:梅原秀一 

 12月7日(月)に、大阪で用事があったので、ついでに紅葉を追いかけた観光と登山 
競争を兼ね、2日間を京都で過ごした。京都を訪れる柄じゃない自覚はあるが、手頃な登 
山競争を探し当てたからである。                          

 新幹線で京都に9時30分。かなり強い雨だが午後には回復の予報に、予定どおり鞍馬 
山に向かうのだが、叡山鉄道には何処から乗るのか? 何しろ中学生の修学旅行以来の京 
都である。結局、京阪電鉄の七条まで雨中2キロ歩いて、京阪電鉄を出町柳駅まで行き叡 
山鉄道に乗り換えた。                               

 鞍馬駅が12時。饂飩で腹ごしらえしても未だ強い雨。山門からケーブルを使った後、 
約五百メートルの石段の多い参道を登れば本堂である。近年に再建されたもので荘厳さが 
なく、がっかりした。                               

 ここから奥の院を経て貴船神社までは、杉林の約1.2kmの山道であり、牛若丸や鞍 
馬天狗の舞台である。問題はぬかるみ。スポーツウエアは京都駅のコインロッカーの中で、
今のこの服装は、京女に「田舎者」と馬鹿にされてはならじと、ブレーザーにコート。靴 
は革靴である。木の根に滑って転倒しないよう細心の注意を払った。          

 魔王堂は紅葉のなかにひっそりと佇んでいた。いかにも深山の奥の院であった。しばし 
くつろいでから貴船神社への急な斜面を下った。                   

 貴船川に下りれば、すぐに貴船神社である。水を司る神様を祭った神社として各所に貴 
船神社はある。例えば真鶴の貴船神社は、その特異な祭りで有名であるが、この地の貴船 
神社はその元締めということだそうだ。                       

 川沿いには料亭が連なっている。凄烈な貴船川のほとりで避暑や紅葉見物をしつつ川魚 
料理を楽しむのに相応しい所であろうが、いずれも高級そうな門構えで敬遠せざるを得な 
い。                                       

 2キロの自動車道を下って叡山鉄道の貴船口に着いたのは2時30分。1個80円の饅 
頭3個で空腹を凌ぎ、未だ時間があるので一乗寺で途中下車して、日没まで洛北の名所名 
跡を訪れた。詩仙堂・円光寺・曼殊院。特に円光寺では雨がやっと止んでくれて、庭の見 
事な紅葉をたっぷり楽しんだ。                           

 京都での宿は御所の近くのビジネス・ホテル。友人の社員割引で豪華ホテルに1泊3, 
800円で泊ることが出来た。翌日はレースだというのに、良い気分になってちょっと飲 
みすぎてしまった。                                

                                  (梅原 記) 


戻る    山スキー同志会のホームページへ

メールの宛先:
webmaster@ysd-jp.org