Last Update :Sep 28, 1999

北ア 鹿島槍ヶ岳             


1999年9月26〜27日(日〜月)

メンバー: 作野、他1名


9月26日 晴

 昨日、夕方5時40分に東京(神保町)を車で出発。中央道・長野道をひた走り、梓川 SAで仮眠。5時半ごろ扇沢着。市営駐車上に車を止めて、少し戻り爺ヶ岳登山口(1350m) を5時50分に出発した。一昨日の台風一過の秋晴れを期待したが、この時点では雲 が低くガスもかかっていた。展望が利いてきたのは2000m付近からであった。種池山 荘まで標高差1100mのひたすらの登りである。途中から針の木雪渓が見え出したが、 雪は全くない。行く手の左手は針の木・スバリ・赤沢・鳴沢・岩小屋沢岳が屏風のように 立ち連なっている。登山道の脇には赤く実を付けたゴゼンタチバナが登りの苦しさを を癒してくれている。種池山荘に8時40分到着した。この頃には完全に晴れ。雲海 の上の富士山・槍・穂高・後立山連峰・立山・剣が良く見えた。

 ここからは、冷池山荘を目指し、爺ヶ岳の3峰(南・中・北)を順に通りながら、右 に富士山・八ヶ岳・南アルプス・槍穂高を、左に立山・剣を見ながらのプロムナードコ ースである。立山御前谷・蔵の助カール・真砂沢カール、剣の剣沢・三の窓・小窓雪渓に は少しばかりの残雪が見えた。爺ヶ岳の西斜面は幾分黄色く色づき始めている。爺ヶ 岳南峰は山頂を踏んだ。しばらく景色を楽しんだ後、今日は、鹿島槍南峰を往復する 予定なので早々に冷池山荘に向かう。途中、中の峰はバイパスして、冷池山荘に10 時45分着。宿泊手続きをして、11時10分に鹿島槍目指し出発した。途中登山路の脇 にワタボウシ状のチングルマが見られ、紫の花を付けたヤマギキョウを愛でながら布 引山を越え鹿島槍南峰頂上に12時46分に到着した。ここからの360度の眺めは最高 であった。剣の向こうには日本海が見え、右に目を移していくと朝日・雪倉・白馬・白 馬鑓、目前に五竜からのキレットと鹿島槍北峰が迫力ある姿で迫り、近く雨飾・妙高 火打・妙高・戸隠、遠く雲海に浮かぶ四阿・浅間・八ヶ岳・富士山・南アルプス、乗鞍か ら始まり穂高・槍そして黒部源流の鷲羽・黒部五郎・薬師等の山々・立山連峰・剣、眼 下には大町とうねって流れる梓川が光り、その右手に裾に霞をたなびかせた有明山・ 常念等の山々が重なり墨絵のような様相を呈していた。この素晴らしい光景に1時間 見惚れていた。まだ見足りない思いで、山頂を後にし冷池山荘に戻り、この日の約9 時間に及ぶ山歩きを終えた。

タイム:登山口5:50−>1760m 6:45/6:50−>2125m 7:50/7:55−>種池山荘8:40/8:55    −>爺ヶ岳南峰9:33/9:48−>冷池山荘10:45/11:10−>布引岳鞍部 12:08/12:15−>鹿島槍南峰12:46/13:48−>冷池山荘14:47


9月27日 快晴

 「毎日旅行」の人達が朝早く(4時頃か?)出ていった。昨日夕食前に聞いたとこ ろによると今日は鹿島槍南峰を往復してマイクロバスで大阪に帰るそうだ。ご多分に 漏れず中高年の人達が大半で、添乗員(山経験のある人とのこと。)が色々注意をし ていた。それにしても山は(自分もそうであるが)中高年ばかりで、「百名山をいく つ登ったか」が話題の中心であるようだ。このブームは何なのか?団体の他には若い 人も少しはいたが、中高年の夫婦連れも目立った。

 さて、5時35分頃ご来光を見て、我々は6:01冷池山荘を出発した。朝の冷気が 心地よい。昨晩はよく冷えたようだ。登山道の脇には所々霜柱が見られた。今日は爺 ヶ岳最高峰の中の峰を登って扇沢までの予定だ。4時間の予定。ゆっくり登り始める。 朝日に鹿島槍が映える。朝の光線は立山・剣の岩峰を際だたせ迫力がある。槍・穂高 も光線の加減で岩肌までくっきり見える。昨日は日が高かったため微妙な岩肌までは 見えなかったので新たな感動である。爺ヶ岳では10分程景色を楽しみ寒いのでそう そうに種池山荘に向かう。種池山荘に7:41着。小休止後標高差1100mの下りに入っ た。途中一回休憩を取って、登山口に9:57着。今回の山行を終えた。

 帰りは大町の「薬師の湯」で汗を流して5:00PM上信越・関越道周りで帰京。

タイム:冷池山荘6:01−>爺ヶ岳中峰6:58/7:10−>種池山荘7:41/8:05−>1965m  8:52/9:00−>登山口9:57


(作野記)


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