Last Update : Feb 4, 2000  戻る

乗鞍岳

2000年1月15日(日帰り)
メンバー:L西川、橋本、鈴木(岳)(記)

ルート:乗鞍スキー場→ 位が原休憩小屋 → 乗鞍スキー場
天候:晴れ(ゲレンデ上部)→曇り(位が原)→雪(ふもとの露天風呂)

          
1月15日
23:50 新宿発の特急あずさに座れるよう早めに集合をかけ、待ち合わせ時間の23:10には3人ともホームで合流した。
自由席はかなり余裕があり、足をのばしゆったり寝るため3人で8人分の席を占領した。

1月16日
4:30に松本駅に到着後、待合室で3時間ただ待つ。
待合室は2人のスノーボーダ2人とスノーシューハイカー1人と我々3人でそのほか何を待っているか不明な方々数名で満席であった。橋本と鈴木は駅の立ち食いそば屋で、西川はパンと朝食を取り、7:21発の松本電鉄、新島々行きに乗車。到着後乗り換え時間もあまりない乗鞍スキー場方面行きのバスに乗り込む。我々3人の他に客はおらずよく廃線にならない物だと感じた。
 道路には以前スキーしに来たときと比べ雪が少ないため上部には雪があるか心配しながら1時間ほどバスに揺られる。ちらりとかいまみえた白い嶺々をみて多少安心する。終点鈴蘭でバスを降り9:00。スキー場には雪がありまた安心。

 スキーセンターなど着替えルームもないのでそそくさと野外で着替え、装備を整える。リフト1回300円の券を3回分購入しリフト最上部に向けてリフトに乗り込む。リフト最上部1990mmでシールを取り付け10:00出発する。

 当初振り子沢へ行く予定であったが、林が密で入り口の見当がつかないため、林を切り開かれた道を進むことに予定変更となる。切り開きの道はまれに急な登りが出てくるのみであり、また、10cmほど新雪がつもっていたが、トレースもついており進みにくい状態ではなかった。
 途中6人Gr.のスノーシュー装着のスノーボーダ、3人Gr.のテレマーカに遭遇する。私は山を登っているスノーボーダを見るのは今回が初めてである。
 途中11:05 2355mmで一時休憩、12:00 2480mmの林を抜ける直前の部分にて昼食となる。
 一般的にスキーツアーは行動食を中心にとり、昼食時間は特にとらないとの西川リーダから聞かされる。確かに山スキー初心者の私と橋本はしっかりした昼食を用意していたのに対し西川リーダは一口パンを2、3種類用意していた。
 昼食を取った所から道路の柵が見えた。12回ほど来ている西川リーダはこんなに雪が少ないのはめずらしいとのこと。柵があるとは知らずに滑ったことがあるらしい。柵にスキー板がひっかかったら・・・
 途中6人Gr.のスノーボーダは我々の近くで昼食を取っており、昼食後、先に落ちていった。
 我々は温泉入って帰りのバスに乗り遅れない程度の時間まで肩の小屋を目指すこととする。
 途中ボーダ、スキー、テレマーカの6人混成部隊に遭遇。そのGr.のボーダは二枚の板をつなぎあわせるタイプのスノーボードであるのに気がついた。登っているのを見たときはファットスキーに見えた。珍しい代物に感激する。その滑りも見たかったが先を急いだ。

 さらに途中、剣が峰の中腹あたりから滑ってくるスノーボーダ3人Gr.とスキー3人+テレマーカ1人の4人Gr.に遭遇。我々が10:00登りはじめなので彼らは早朝から登っていたのだろうか。今日はかなり人が入っている様に感じる。
 登っている右手に見えるはずの穂高はすっぽり雲に隠れており、まれに一部雲がとれるのみである。せっかく持ってきた望遠レンズ付き一眼レフカメラも結局活躍しなかった。

 林の切り開き部を出ると風はいっそう強くなり、また雪も堅くなる。
道路脇の休憩小屋2610mmに到着したところで1:30となり下り始める準備をする。シールを取り、滑走準備をしていると近くに雪上車が現れた。コロナ観測所から出てきたのだろうか。雪上車は4輪別々の3角の大きなキャタピラを備え、車体はキャタピラに比べ小さい。新雪、悪路などどこへでも行けそうである。雪上車乗車員は竹竿を刺す作業を行っていた。ご苦労さまです。

林の切り開き部まではかなり平らでまた表面がクラストしており少しエッジが取られる。切り開きまでは所々竹竿が立っており助かる。ホワイトアウトしたら切り開き部に出るのは難しいように感じた。

切り開き部では傾斜が急な部分と緩やかな部分が混在してくる。雪質は、早朝は浅い新雪であったが滑る段階では少し悪雪の様な滑り心地であった。新雪が時間がたって固くなりだしたか、もしくは新雪が浅いため新雪の次の層の影響だろうか。

スキー場が見える部分の斜面が最も急で、狭く、凸凹が多い。またその斜面の下でジャンプ台を作って遊んでいるスノーボーダがおり転んだら危険なため斜滑降の連続で切り抜ける。

ジャンプ台で遊んでいるスノーボーダ達の横をやり過ごしすぐゲレンデとなるが、その前に葦の少し出ている斜面へ突入する。
斜度はあまりなくダイナミックという感じではなかったが、今日のNo.1のふかふか感のある斜面であった。

ゲレンデではバス停で着いた所に降りられる様ゲレンデマップを確認しながら下る。間違った所へ出て、リフト券を買う羽目にはなりたくはない。

ゲレンデ麓に着いたのが3:00ちょうどとなってしまう。バスが4:15発なので温泉に入るのは苦しいか。早急に荷造りをして3:25温泉へ急ぐ。3:35温泉に到着。700円を払い温泉へ。体を洗っている暇はなく(込んでいて洗い場も空いてないが)体にお湯をかけすぐ露天へ。乳白色のお湯が温泉らしくてとても良い。4:00に温泉を後にしてバス停へ。温泉は入ってから急いで歩いたため、のどは渇き、少し汗をかき、爽快感は吹っ飛んでしまった。

4:15我々他5人の乗客をのせスキー場を後にする。5:40頃松本到着。
松本駅のデパートでお土産を買い込み、キヨスクで駅弁を購入し6:21発の特急に乗る。列車の連結数が少なく自由席も少ない。出入り口すぐの向かい合わせに席を確保.。スキー板をいすと壁の間のスペースに立てかけ、ザックを上げ棚に乗せ、ゆったり座ってお弁当を食べることができた。

今後の山スキールートについて語り合ううちに9:00新宿着、解散。

3人ともたぶん今シーズン初めての山スキーであったであろう。
途中不必要な荷物をデポできなかったため多少荷物が重かった。重い荷物を背負ったままのスキーはかなり体力がいることを実感。山スキー最適の期間に備えてさらに滑り込み、トレーニングの必要性を感じた山行だった。

コースタイム
9:00 乗鞍スキー場前バス停着(鈴蘭)

10:00 スキー場リフト最上部

12:00 林の切り開き最上部付近1480mm(昼食)

13:30 位が原休憩小屋2610mm(滑降開始)

15:00 ゲレンデ最下部

15:40 公共温泉入浴

16:15 乗鞍スキー場前バス停発(鈴蘭)

以上

 


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