Last Update : Feb 4, 2000  戻る

日白山(上越)

2000年1月29日(土)?30日(日)
メンバー:L小森宮、西川、藤田、梶川、鈴木(岳)、槙田、橋本、長谷川(記)

             
1月29日 快晴

朝10:00ごろ車組2台、新幹線組4名と二居で合流。日白山へ向かう林道に入り、別荘
地付近の除雪されたスペースに車を置く。
11:00に出発。と、ここで梶川さんが、財布が見当たらないというのでしばらく探す。
なかなか見つからないので、とりあえず7名先に出発する。
本日は移動性高気圧に覆われ、快晴で気温8℃、3月のような温かさだ。すでに日白山 方面へのトレースもついている。日差しもけっこう強く、歩いているとすぐに汗ばむ。テ ント場を探しながら、平標山への分岐を過ぎてしばらく行くと、川の礫堤が現れる。礫堤 の前に平らなスペースがあり、ここをテント場に決める。(12:30)テントを2つ張って、 日白山へ登る準備をする。ここで、財布を見つけてきた梶川さんがすっきりした表情で到 着。


13:40 日白山と1584mピークの間のコルへ向けて出発。下部の雪は50cmほどで、か なり少ない。川の左岸へ渡り、緩やかな斜面を登る。
(遠くに白い日白山を望む)



今回は新人の訓練ということもあり、トップは新人が交代でルートを確認しながら進む。
地形図と実際の尾根との照合がなかなか難しい。よく日があたっているせいで、雪質は湿って重くなっており、 すぐにシールにくっついてダンゴ状になる。シールワックスを塗って再び進む。 1150m付近から急斜面となり、ジグを切って登る。シールの斜登行やキックターンにやや不安があったが、 小森宮さんや藤田さんのアドバイスに助けられながら登る。 途中、自分のストックのリングを片方落としてしまったことに気づくが、見つからない。片方に力をかけてなんとか登る。
薮を避けて登りやすい斜面を選びながらキックターンを繰り返すが、新人には、 なかなかルート選択に迷うところだ。

15:30 1300m付近の緩斜面にでる。今日はここでテント場へ引き返すこととする。
16:00 日が傾くころシールをはがして滑降開始。この付近は粉雪で滑りやすい。梶川さんの粉雪を巻き上げながらの見事なすべりに続く。急斜面に入るときつい薮となり、転んで深雪の中でもがき、難儀して滑る。1100m付近の緩斜面に出て、一安心。下部は雪が重くターンしにくい。
17:00 テント場着。無事に滑降を終える。夜は藤田さん計画のトマトスープ。ご飯にか
けるとおいしい。酒も入り、談笑しながら22時ごろ就寝。


1月30日 日白山頂上へ 晴のち曇りのち雪

朝5:00起床。外の気温は?6℃。昨夜は寒さもあまり感じず、よく眠ることができた。
7:30 朝食の雑炊を済ませて出発。天気は快晴だ。冷え込みで表面が固くなった雪面を登る。
昨日よりもやや谷沿いを進み、日白山尾根のコルをめざす。














9:00 最初の急斜面を登ると、昨日の1300m付近の薮の多い緩斜面にでる。一服した後、
コルへの急斜面のルートを見定めて出発。
10:30 この最後の急斜面を登りきってコルにでると、視界が開け大パノラマが広がる。
平標、仙ノ倉、谷川、至仏方面もくっきり見える。ここでしばらく休憩。 (バックは谷川連峰)














日白山へ向けて


10:45 日白山頂上着。景色はすばらしい。気温2?3℃で無風、厳冬期とは思えない穏やかさ。しかし日本海に進んだ低気圧の影響で雲が出始める。記念写真を撮って滑降開始。


日白山山頂で記念撮影


尾根は狭くて雪がやや重く、滑りずらい。コルまで降りたところで再びシールをはり、
1584mのピークに登り、ここから雪質のよさそうな北西向きの斜面を滑ることとする。
この日陰の急斜面は粉雪で雪質はよく、スキーのベテランの人たちは実に楽しそうに雪を巻き上げて滑る。われわれ新人は何度も転倒するが、たいへん楽しい斜面であった。
下部の緩斜面は再び雪が固くなり、滑りずらい。





15:00 テント場へ到着。
テント撤収のあと、ビーコントレーニングを行う。誘導法で電波の特性を確認しながら、雪の下に埋められたビーコンを探す。直角法でピンポイント捜索をして、新人がそれぞれ場所を特定する。あとで雪を掘ってみると、ベテランの西川さんの指示場所の真下にビーコンがあった。ビーコントレーニングは何度もやらなければと思った。

下山後のビーコントレ

16:30 駐車場所に無事到着。このころ雪が降り始める。電車組を湯沢駅まで送って解散。
今回の山行は、3月のような陽気で天気には恵まれたが、小森宮さんが計画していたラッセル体験もできず、厳冬期の雰囲気もなく終わってしまった。またいろいろと経験不足、至らない点も気づかされた。しかし新雪の滑りも満喫でき、麓から山頂付近まで、雪面に縦横についたウサギの足跡を見ながらの山行は、なかなか楽しい体験であった。

滑走写真集


ルート図


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