Last Update : May 11, 2000  戻る

ガスの至仏山
2000-04-15(SAT) ,-04-16(SUN)
【メンバー】L藤田、梅原、岩崎、鈴木岳、賀来、小林(賀来友人)、小森宮

 沼田インターの出口で賀来さんの車と合流し雨模様の戸倉に到着。すっかり除雪されてしまった道路を歩くことに。出来るなら雪の上をシールで歩きたいと、ぼやきながらスキーを背負ってひたすら歩く。
除雪は津奈木橋の所まで済んでいた。除雪で出来た壁にショベルでステップを切って這い上がる。今日はここで泊まることになった。藤田さんの『鶏肉のプロバンス風』が好評であった。夕飯のあとは賀来さんの『吉の川』をいただきながら、YSDとしては珍しく唄で盛り上がる。外は寒気の到来で4月半ばというのに雪が降りしきって
いる。
 朝、起きると外は10cm程の降雪で真白。まるで2月か3月の山にいるようだ。津奈木橋からは鳩待峠への送電線を目安に峠に向う。鳩待峠からは前日に入山したスノーボーダー3人連れと前後して登る。
ここで小林さんの腰の調子が悪化し、結局、賀来さんと小林さんの2人で残念ながらここから下山することになってしまった。オヤマ沢田代までのゆるい稜線を登る内に次第にガスの中に突入して視界が無くなってしまう。
コンパス、高度計を活躍させながらの登りとなってしまうが、春先の快適なザラメ雪を考えていたのに、前夜の雪が結構な抵抗となる。小至仏は通常なら稜線東側を捲く所を、この視界では方向を外すのがいやで尾根上を行くことになる。稜線に出てからは風が強くなりゴーグルを付ける。至仏山頂とおぼしきピークでシールをはがし、滑降ということになるが、ガスで足元の雪面が見えづらく、ザラメ雪と前夜の降雪がしまり雪となって、まだら状になった斜面をなんとか下りるといった状態。イメージしていた『悪沢の大滑降』からは程遠いものとなってしまう。
とにかく足元の雪面がはっきりせず、全員ガス酔い?といったような状態でバランスが取りづらく苦労した。そろそろ樹林帯に入ろうかという辺りでやっと視界がひらけ広い斜面の下部が一望できるようになった。いくらかのターンを楽しんで、鳩待峠の方向にあたりを付けながら川上川にぶつかるまで樹林帯の中のなだらかな斜面にスキーを滑らす。峠の下辺りでは、青空も見えて来た。川上川は沢の水流が見えている所もほとんど無く、簡単に対岸に渡って峠まで登り返した。
振り返っても至仏はまだガスの中だった。テントまで戻るとあわよくばと期待していた除雪道路上の昨夜の降雪はすっかり消えてしまっていて戸倉まで延々と歩いて戻ることになった。

(小森宮 記)


【タイム】
00-04-15(sat) 雨→雪(南岸低気圧の通過から寒気の吹込みで冬型に) 高田馬場9:20→戸倉13:20/13:50→津奈木橋16:00着 テント泊

00-04-16(sun) 曇りのち関東平野部では晴れ。ガス(標高1500m 程度以上) 6:20テント場出発→7:50鳩待峠→山頂11:00/11:15→ 悪沢→スキー滑降→川上川12:00→鳩待峠12:50→テント場13:20/14:10→戸倉15:45→車で帰京

 


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