Last Update : May 11, 2000  戻る

稲倉岳

日程:5月1日
メンバー:(L)藤田、丸山、(記)鈴木(岳)
天気:曇りのち山頂で雨(ふもとにおりると晴れ。鳥海は傘雲がずっとかかってました。)

 用水路の橋を渡ってすぐの所に稲倉岳の登り口七曲:標高400mがある。登り口には雪は全く付いておらず、4WD軽トラでも登るのに苦労しそうな林道をザックにスキーを取り付けて歩き出す。木々は登り口でやっと新緑の葉を少しのぞかせている。途中、マンサク?が花を付けている。新緑が美しくなる一歩手前といったところか。
 稲倉神社があるはずであるが見あたらない。記録には古い鳥居があるとのことだが、新しい感じの小さな鳥居しかなく、スキー板が引っかからないようにかがみながら通過する。
 雪が続くようになるのは小さな沢をまたぐ標高600m付近でここからシールで登り始める。最初、急な登りであり、標高660mの尾根に出ると雪が消えてしまう。仕方なくスキーを肩に担いで藪こぎとなり100から200メートルほど歩く。雪がでてきたあたりで再度シールつけて歩き出す。
 標高700mから800mあたりまで木々が適当に空いており尾根の西側に沿って色落ちしていない新しい赤テープが続く。スノーボーダのトレースも付いている。西側に広がる笹藪に沿って登る形となる。
 標高900mあたりまで間隔のすいた林となり帰りの林間滑降の期待が高まる。一時休憩後、丸山氏がトップとなって進む。ルートはくの字になっており磁石の方位をちょっとづつずらしながら直登する。斜面はなだらかで標高1200mあたりから木の生えてない大斜面となる。山頂らしき頂が見えるがなかなか山頂に到着しない。結局900mから1554mまで休憩を入れずにのぼってしまった。
 山頂に到着すると、ちょうど雨が降り出す。蟻ノ戸渡は断崖となって遠くに見える。山スキールートとしてはあまり行く気はしない。鳥海の山頂は雲がかかっているがそれでも展望は抜群である。
 雨のため写真撮影後すぐに滑降となる。中ぐらいの斜面であるがザラメの雪質のためか楽しいスキーとなる。各自思い思いのシュプールを描く。標高900〜800mあたりから間違った尾根に入らないようにルートファインディングする。700あたりから帰りの藪こぎ。そのままスキー板を抱え600mまで降りる。登りはじめの部分よりも林道上部の沢の源流部に出る。水芭蕉が一部顔を出しているのが見られ幻想的風景である。
 一時休憩していると空が晴れてきた。その後、下山し、七曲登山口で湿った用具を十分乾かし明日に備えた。
 雪の付いていない部分のやぶこぎと400から600までの登りが無ければ大変楽しい山である。またスノーボードも楽しそうである。今シーズン、日白山、山毛欅沢山、大地森(栗駒)の山スキー以来の他パーティを見ることが無い山行であった。こういった静かな山も山スキーにはいい味を醸し出すと感じる。

コースタイム:
七曲取り付き6:10〜7:10小沢を越えシール取り付け7:20〜9:45稲倉岳10:00〜スキーはずす10:30〜11:20車
(七曲)

記:鈴木(岳)

 


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