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鳥海山 (鉾立〜伏拝岳〜湯の台)
2000-05/04 ,-05/05
【メンバー】:L小森宮、山崎、蔵田、西川

5月4日 雨
 5日には晴れるという天気予報を信じて出発してはみたものの、ブルーラインをタクシーで登るうちに雲に突入し雨まで降って来て本当に明日天気になるのか心配になる。出来れば湯の台に抜けたいということからツエルトを持参したが、やはり雨ではきつい。
鉾立に着き、たまたま駐車場の目の前にあった鉾立山荘に空きが無いか尋ねる。予約が必要なんだがと言われた所を山崎氏が交渉してなんとか泊めてもらうことに。常連の持ち込んだ豪勢な食事を横目に自作の野菜カレーを温める。この小屋は象潟町役場に2ヵ月前から申込みが出来るらしいが素泊りがたったの¥1370の格安料金と10室ほど有るきれいな部屋が人気のようで、常連で一杯のようであった。

5月5日 小雨→ガス→晴れ(山頂近くのみ)→曇り(山麓)
 朝7時半に小屋を出ると霧雨が顔に冷たい。天気予報を信じて、とにかく行ける所まで行ってみようと出発する。小屋の脇からシールを着け登り始める。視界は200m程だろうか。トレースを参考にしながら、地図、コンパスを頼りにポイント毎の時間や高度、方向変更を記録しつつ慎重に進む。(熊の足跡
その内、雨もやんで時々500m位の視界が開けるようになる。結局象潟口の夏道に近いコースをとる。雪に半分埋もれた御浜小屋には20人程のパーティが中で休憩
しているようだ。
扇子森の先のH1692m鞍部からは、千蛇谷に向うトレースがあり伏拝岳付近の夏道から入るより安全に千蛇谷に入れるようだ。ここの辺りからガスも晴れ始めて視界が開け、鳥海山の山頂も見え隠れするようになってきた。ここは稜線をたどるより、南側の斜面を絡んで楽に登れる斜面をとの西川氏のアドバイスにより進む。湯の台へ滑り込む斜面をつめて稜線に出た。今日中に帰るための時間を考えてピークはあきらめ、ここから滑り出すことにした。見渡すと標高1500m から下は、雲海に隠れている。
伏拝岳付近 湯の台口上部

ルートをとるポイントになる滝の小屋が見えるかどうか微妙な所だが、まあなんとか行けるだろうと楽天的に出発することに。滑り出しの斜面は、ここの所の降雪がザラメに変化した斜面でシュプールも無く素晴らしかった。
しかしさすがに南向きの斜面は高度を落すほどに湿雪に変化し結構重い。思い思いのシュプールを刻みながら滑り降りる。H1555m河原宿までの大斜面もあっと言う間であった。ここいら辺りからガスで見え隠れする斜面を確認しながら雲海の中に突込む。
滝の小屋から登って来る連中のシュプールを目安にしながら、緩斜面をこいで行くうちに斜度が増えだすと、程無く滝の小屋が見えた。草津川と荒木川に挟まれた尾根にルートをとることにして、滑るうちに樹林が混み出し、しばらく行くと標高800m辺りで道路が一部露出している所に合流する。ここからは道路上に残った雪を最大限に利用しながら、標高 H625mまで滑ることが出来た。西川さんが、もしかしたらと持参した携帯電話が活躍し、湯の台温泉まで歩く必要も無くタクシーを呼ぶことが出来た。
酒田ではタクシーで聞いた無料自転車を駅前の観光案内所で借り、スパガーデンでひと風呂浴びてから自転車を飛ばして酒田に戻りぎりぎりで列車に乗車出来た。

記 小森宮


【タイム】 5月5日のみ
 07:30 鉾立H1150m→10:35御浜小屋→H2010m伏拝岳直下→H1585m 13:20//13:35→H625m 14:30//15:15→taxi→酒田16:00

【交通】
 '00-05-04 08:36東京駅発つばさ115→東北新幹線→新庄11:52//11:57→陸羽西線→酒田12:57//13:14羽越線→吹浦13:34//Taxi¥7940.中型→鳥海ブルーライン約40分→鉾立H1150m

 '00-05-05 15:15 Taxi林道 H625m地点→¥7890小型→酒田16:00//17:00→いなほ14→新潟19:04//19:34→上越新幹線あさひ→上野21:35

※連休中にも利用できるお得なキップとして『GO GOフリーきっぷ』を西川さんから紹介された。¥25000.で3日間新幹線まで含めて乗り放題。JR東日本管内で利用可能というもの。

吹浦からのタクシー   観光タクシー 0234-77-2506 中型2台?
          鳥海観光タクシー 0234-71-7214 所在地は上に同じ
観音寺からのタクシー  合同タクシー 0234-64-4433 小型2台のみ

【小屋情報】
大平口の国民宿舎大平山荘は今回満員で空きは無かった。
このすぐ傍にある無人小屋は、現在は全く使用できないレベルのようでねずみが出るという噂も本当らしい。
鉾立口の小屋は幾つか有るようだが今回我々が使用した鉾立山荘は予約が前提の小屋で、予約さえ出来れば超格安の料金と快適な小屋を利用できるという両面でおすすめ。
湯の台口の滝の小屋は今年は積雪が多くて管理人が入らなかった為、連休中にしてはたまたま無料で利用できたようだった。
(通常素泊り¥4000以上)

 


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