Last Update : 2011/11/28  戻る

宮城蔵王後烏帽子岳

2000年3月18−20日

メンバー:清宮、武部

3月18日 曇り、晴れ

新幹線で郡山くらいからもう雪景色になり、喜んでしまう。考えてみると、2人で山スキーに行くのも久しぶりかな。白石蔵王からは蔵王方面が見えるが、真中から雲の中でちょっと残念。今日は稜線近くまで行きテントを張って周辺を滑ろうと思ったが、次の日テントを見つけられない危険性も無いわけではなく、今日はリフト上から5分と登らないところで、風が避けられスキーヤーから見えないところを見つけてそこに張った。

後烏帽子岳目指して出発。樹林帯を出ると風が強い。隣の澄川スキー場もよく見える。こちらの後烏帽子スキー場の方が、木が多くこちらにして正解。山頂からは、熊野岳方面が見えるが雲の中。稜線の屏風岳はそびえている感じがして、地図で見るよりも遠く大きく感じる。強風のため早く降りたくなる。強風の中、風に飛ばされないようにスキーで降りる。山頂付近はシュカブラで、シュカブラの間は新雪のまだら。これが非常に難しくよく転ぶ。体が雪面の変化に対応できない。少し斜面が易しくなってきてホッとしていると、すぐ前のS氏は板が外れて転ぶ。順番が逆なので、「おかしいぞ」と思い声をかけ、風が避けられるところで休む。なぜか、ビンディングが曲がっており外れやすくなっていた。S氏はスコップで叩いて直していた。ここからは、多少は滑れるようになり樹林帯に入ると快適になってきた。でも、テントはもうすぐそこ。

[タイム]
天場(リフトのすぐ上)14:30---後烏帽子岳15:30/45---天場16:30

3月19日 曇り、晴れ

今日も後烏帽子岳を目指す。昨日よりも風はさらに強い。蔵王の風はとんでもない。遭難が出るのももっともだと感じる。山頂ではもうひとパーティと会う。烈風のため稜線の屏風方面を目指すのは止めた。前烏帽子岳から下に稜線沿いに滑ることにした。始め稜線はまだまだ斑雪で木もありゆっくり滑る。すぐに木が混んできて、数メートル毎に止まる感じになってきた。さすがにここはもう風の心配はない。ただあまりにも木が多くこのままいけるかが心配。コルへの登りは初めツボ足で登ったが、ボコボコ潜るので、自分はシールで、S氏はそのままツボ足で登る。前烏帽子から北東に方向を変え木のまばらなところを縫って滑る。少し滑るとすぐ木にとうせんぼされ、なかなか進めない。高度を下げると雪も非常に重くなり、滑るのに苦労する。下からツボ足で一人で登って来た人がいて挨拶する。この人のトレースを頼りに進む。この少し先で、木が混んでいるためついにスキーを脱ぎ一部区間ツボ足になる。斜面が急になる前で再びスキーをつけ滑る。S氏はスキーの調子が悪く苦戦する。おまけに愛用のスコップを落としてしまいご機嫌斜め。斜面を降りたところからは、もう林道かと思って飛ばすといつの間にか足跡が無い。ちょっと戻り足跡を見つけ沢を渡る。もう車道は近い。

S氏とは天場に戻ってバイバイ。何とかバスに間に合いそう。

[タイム]
天場(リフトのすぐ上)? :  ---前烏帽子 ?  ---3300m 2:30,3:00---天場3:40---道路4:00---天場4:40、5:20---道路5:30

3月20日 曇り

夜中テントが大揺れ。この天場は片面が斜面でしかも樹林帯の中なのに予想外であった。言い換えればそれほど風が強いということである。S氏と一緒に帰ればよかったかななんて後悔もしないわけではない。

(武部 記)


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