Last Update : 2011/10/14  戻る

焼山(笹倉温泉より)

2001年4月21日、22日

メンバー:リーダ.H、S、M

4月21日(薄曇り〜晴れ)

コースタイム 笹倉温泉(キャンプ場480m)(13:30)→アマナ平1020m(16:00)

朝7:00、浦和を車で出発。土日は寒気のそこだが天気はまあまあという希望予測で焼山へ向かう。焼山はぜひ行きたい山だったが、GW山行を控え、休む間もない。参加してくれるメンバーに感謝。高速で5時間かけて12:00に笹倉温泉の除雪終了点・湯川内キャンプ場(標高480m)に到着。橋を渡り、シール登高開始。雪解けは急速に進んでいるようだが、取り付きのつづら折れの林道は雪がまだしっかり残っている。ショートカットしながら進むと、斜度はだんだんきつくなり、一時ツボ足で登ったりして、荷物も多いせいか、結構時間がかかった。

そこを1.5hかけて登ると、後は起伏のある林道沿いを行き、16:00にアマナ平へ到着。ここから北面の溶岩台地1300mに上がってテントを張る予定だったが、荷物重いし、明日は屋ですればよいし、川の水は所々出ていて、水場もあるというので、ここをテント場にする。S君と、水場に降りる足場の階段をスコップで作る。風も無く穏やかで、まだ日も高いので、しばらくお茶を飲んで和む。時間があるので一滑りしたいくらい。予想に反してのんびりした山行だ。対岸の崖では、時折、雪のブロックとともに岩がゴロゴロと音をたてて崩れ落ちる。夜の食事は味付けにやや?失敗。口直しのM製ゼリーに胃の中が救われる感じ。21時頃寝る。

4月22日(晴れ後ガスと小雪)

コースタイム アマナ平(6:50)→焼山北面2060m(10:30)→アマナ平(11:30/12:15)→480mキャンプ場(13:00)

昨晩の寝付きの頃は暖かかったが、だんだんと寒くなり、更にテントの整地が悪かったせいか、時々寝たかと思ったら、また起きたりの繰り返しだった。2日連続で寝不足だ。夏季用のペラペラのシュラフではやはり寒い。

5時頃起き出して、準備にかかる。外は晴れだがやや寒い。6:50に出発。山スキーの2人組がハイペースで通り過ぎて行く。その後も山スキーで4,5人が入ってきた。テントは我々だけらしい。

アマナ平からやや急な斜面を登りきると、広々とした焼山の北面台地に出る。風も無くよく晴れてきて、煙上げる焼山、火打山の姿が素晴らしい。滑りも結構楽しめそうだ。ここからの北面のなだらかな斜面は意外と長く、なかなか焼山が近づかない。9:00ごろようやく焼山の急斜面手前に来て一服。

下から見て滑るルートを考えると、北面は岩がかなり出ているので、滑るコースは東か西の斜面に限られる。南面は時間なく今回諦め。先行の2人は、影火打ルートへ行ったらしい。あとから一人、2人と登ってくる。天気は良い。しかし、日本海にみるみる雲が湧きあがってきて、こちらにやって来そうだ。ここからは坊主抱岩付近を目指して進む。

西側斜面に回り込もうとして、1800m付近で溝を越えようと思ったが、溝は木が密集していて越えられない。溝の切れる200m付近まで登って、トラバース気味に頂上を目指すことに。上部はかなりの急斜面。その上、背後に急速に雲が迫り、2060m付近まで来ると、下は雲に覆われて視界が10〜20mくらい。気温が下がって小雪が降り出し、ザラメ雪が凍り、やや危険を感じる。今回ピッケル・アイゼンを持っていないので、登頂は諦める。あとはトラバース気味に登るだけだったのに残念。しょうがない、またの機会に。

ここから滑降開始。100m位はアイスバーン気味なので、慎重に下る。下から2人が滑り下りるのを見ているとハラハラするが、何とか無事に。斜度が緩くなってくると、やや硬めの滑りやすい斜面になる。1600m付近のダケカンバの大木で一服。ここからはガスで視界が効かない。迷うような場所ではないが、コンパスを頼りに滑りだす。滑降写真など撮りながら、木もほとんどないゲレンデのような緩い北面台地を滑る。晴れていれば気持ち良いのに。ガスの中、左右にぶれながら台地の末端に着き、何とかテント場に滑り降りる。

11:30テントを撤収し笹倉温泉へ向かう。ここからは雲の下で視界も良い。行きのルートを辿り、最後のつづら折れの林道へ。上部の急な所は一部亀裂があり、土が出ていたりして、慎重に林道を下る。途中からはショートカットして、アマナ平から45分ほどで入り口のキャンプ場に到着。

今回は気温が低くやや硬めの雪だが、結構滑り易かった。このルートは全体に籔も無く木が疎らなので、下りは意外と速い。最後のつづら折れの林道斜面だけ杉林。長い行程だが、また来たいと思うようなところだ。

笹倉温泉でゆっくりくつろいで、15:00に帰途に着く。

(Hリーダ 記)


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