Last Update : 2011/10/24  戻る

雨飾山・大渚山

2001年4月7日、8日

4月7日雨飾山(快晴)

メンバー:H(リーダ)、Y、M

前夜発で、早朝5:00に小谷温泉の山田屋旅館前に到着。出発が遅れたこともあり、ほとんど寝る時間なし。4月に入って咳が止まらず、頭がぼおっとしている。7:30まで車中仮眠。Yさんはすぐに寝入ってしまった。うらやましい。自分はほとんど寝られなかった。

週刊予報によると土日は雨で、中止にしようかとも思ったが、結局外れの快晴。来て良かった。出発前に車を山田旅館駐車場に移動し、9:00に山田旅館裏手から登る。夏道沿いに林道へ出る筈が、先行トレース沿いに左に進み、鎌池の小屋に出てしまった。先行トレースはほとんど大渚山へ向かっているらしい。そこから林道を行き、分岐点1127mに10:30ごろ。結構時間がかかった。左手には片側が切れ落ちた大渚山がくっきり見えた。

大海川の林道をしばらく行くと、11:20にP3、P4のコルへ向かうワセ沢に入る。ちょっと休憩。ここからやや急な沢だが、シールで順調に登る。睡眠不足のせいか、Yさんやや遅れ気味。P3手前に12:20到着。ここでまた小休止。辺りは雰囲気の良いブナ林が続く。相変わらずの快晴。P3を越えると、テントで休んでいる人がいる。P2に向かう真白な斜面には、先行パーティが小さく見えた。

いよいよ最後のP2への登りだ。Yさんは疲れがたまって、1550m付近まで。P2は断念。H、Mで進む。P2への斜面は無木立ちの斜面で、雪質さえよければ楽しめそう。結構バテながらも14:00過ぎにP2に到着。

既に山スキー7、8人パーティ、軽装の5人ほどの一行がいた。軽装の彼らは山スキーのビンディングとシールを初めて見たらしく、説明すると、そのつくりにやけに感心していた。やはり山スキーはマニアックなものか、と改めて思う。P2~頂上を眺めると手前の三角形の雪尻後ろに、双耳の岩峰が迫る。なかなかの迫力。ここからはザイルが無いと厳しい。それにしても快晴・無風の大パノラマ。白馬方面、大渚山、一度行きたい焼山もくっきり見える。この辺りの斜面ハ、どこでも滑れそう。休息しているとYさんから電話がかかってきた。滑降準備。携帯電話で連絡を取り合い、1550m付近まで滑って合流とする。なんとも便利な携帯!上部の無木立ち〜ダケカンバの斜面は、やや雪が重い。1650mから尾根に沿った谷に入る。やや深いザラメで、スピードを出すと何度かこけたが、結構ターンもできる。Yさんと合流し、斜度が緩くなったところで、夏道の尾根に向かってトラバース。この尾根は太いブナの林で、自分としては沢よりこっちを滑るほうが良い。

赤布が見えたところで一服。ビールで乾杯。のどが渇いているせいなのか、ビールがこんなにうまいとは!夏道尾根の下部はやや急で細く、ターンをするたびに、ゆっくりとした小さな表層雪崩が頻発する。16:00頃、ようやく林道に出た。あとはひたすら起伏のある林道を進み、最後は山田旅館裏手に滑り込む。雪質は、夕方気温が下がったせいか、旅館裏手はかなり良かった。

今夜は山田旅館に泊り、温泉でくつろぐ。やや狭いが、昔ながらの温泉といった感じ。食事も良い。雨飾山は新雪パウダーの時に行ってみたいものだ。

4月8日大渚山(快晴)

メンバー:M(リーダ)、S、H、Y、M、N

雨飾山に続き、大渚山。山田旅館に泊って7日夜に、M・S・N組と合流。Nさんは山スキー初体験とのことで、Sさんの山板ビンディングにゲレンデブーツを合わせる。本日も快晴。7:00山田旅館裏手から、湯峠に向かう。今日は昨日以上に暑い。最初の斜面を登りきったところで、もう汗だく。ここからはトラバース気味に林道から湯峠へ向かう。昨日は水約1Lで足りないくらいだったので、500mlペットボトルも4本持ってきた。アップダウンのある斜面を林道沿いにトラバースする。林道に出てしばらくして9:30頃湯峠に到着。ここから大渚山手前のピークをトラバースして、ピーク直下に出る。この山は片側が切れ落ちていて、尾根は雪庇が発達している。先行トレースは斜面をトラバース気味に東側に回り込んでおり、これに従う。ピークは2つある。滑り応えのありそうな南側の斜面を見下ろすと、熱湯か大草連方面からくるパーティが登ってくる。

11:30頃、結構広い山頂へ。多少風が出てきたが、天気は最高。昨日に引き続き、景色は良い。白馬方面も見える。しばらく休息し、下りのルートを探る。北側の谷に滑り込んで、湯峠へ登り返すこととする。出だしは結構急斜面だ。雪質は重めだが、何とかターンはできる。Nさんも、ジャンプターン気味に勢い良く滑ってくる。そのキックで雪玉が転げ落ち、雪まくりのようになって直径1.5m程に第発達し、高速回転で大車輪のように転がって行った。もしあれに襲われたら・・・。

谷の下部まで滑り降りると、シールを付けて登り返し。湯峠に戻る。ここからは再びトラバース気味に滑り、旅館へと向かう。最後の旅館裏手の斜面は、まあまあの雪質だった。14:30頃旅館に到着。帰りは山田旅館の温泉で汗を流し、帰途に着く。この2日間は、快晴の天気に恵まれ、良い山行だった。

(Hリーダ 記)


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