Last Update : 2011/04/25  戻る

鳥海山

2001年6月8日〜9日

メンバー:武部

6月8日(金)晴れのち曇りのち霧

寒河江SAに泊り鳥海山の湯の岱に向かう。鳥海山が見えてくると雪は・・・。もう雪渓が所々という感じでとてもスキーで滑るというほどに雪はないように見える。でも近くまで行くことにした。やっぱりやめて祓川に向かう。やはり北面のほうが雪はある。眠くて駐車場で1時間ほど寝てしまう。雪は小屋のすぐ先から出てきて良かったと思う。初めは急なのと雪が途切れているのでツボ足で登る。賽ノ河原の手前からシールを着ける。駐車場には人がいたがもう誰もいない。快調に七つ釜避難小屋まで来て、ちょっと小屋を覗く。今まで気づかなかったが、急速に雲が東と西の両方から迫ってくる。あと10分で雲の中という感じ。今日は晴れの筈なのに。様子を見ているとアッという間に小屋のすぐ上から雲で視界が無くなった。とりあえず小屋に入り昼寝にする。結局夕方になってもそのままであった。夜は秋田方面の夜景がきれいで星も出ており明日に期待する。

〔コースタイム〕
祓川10:20→七つ釜避難小屋12:00

6月9日(土)晴れのち曇りのち霧のち曇り

朝晴れ。シールでどんどん登る。山頂直下は大分雪はない。どうルートをとるか迷う。氷薬師を過ぎて夏ルートは沢沿いから左に上がって行くが、自分はそのまま沢沿いを詰める。いったんノドになり雪が切れるまで特に問題なくノドをツボ足で越える。ノドを越えて少しはシールで登るが、急なのですぐにツボ足になる。雪の末端まで登り一休み。もう下から雲が上がってきて氷薬師は雲の中。山頂へ行っていると滑るのが雲の中からスタートになり、ノドから上は危険。また、もしここにスキーをデポしたらここに戻れる可能性も保証できないので山頂に行かずに滑ることにする。ノドまでは急で狭くゆっくり確実にターンをする。ノドから下はかなり広くなり快適。でも先ほどの夏道分岐まで。もうここからはホワイトアウト。この辺にスキーをデポして夏道(朝見たら雪は少し上まで続いていた)から山頂を目指そうかとも思ったが、このホワイトアウトの中ではスキーを見つけられず回収できなくなる気がしたので、とりあえず滑って降りることにする。たまに人が登ってくるのでお互いルートがあっていることを確認しながらゆっくりと滑る。もう雪面は硬い凸凹なので転ばないよう注意が必要。もうすぐ小屋の筈と確信した頃雲の下になり小屋の屋根が見えてホッとする。小屋に入りしばらくしても雲がそのままどころかここも雲の中に入りそうなので降りることにする。天気予報では明日は今日よりも天気が悪いことになっており、また観天望気でも朝すでに西のほうは黒っぽい層雲があり、どう見ても明日の天気は良くないはずだから食料がまだあっても下山することに決めた。小屋の下は5cm位の凸凹の硬い雪でターンが大変。賽ノ河原下で一旦スキーを外すが、少し下った所から雪渓に出て再びスキーを付ける。沢沿いにルートをとるとほとんど小屋のそばまで滑れてラッキーであった。

〔コースタイム〕
七つ釜避難小屋6:10→2080m 8:00/30→滑走開始→七ツ釜避難小屋9:15/1:30→祓川12:30

(武部 記)


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