Last Update : 2001/06/06  戻る

針ノ木岳(5月定例山行)
2001/5/19-20
メンバー YSD9名

5/19 晴れのち雷雨

扇沢に車で13:30ごろ到着。関東は晴れていたが、ここはかなり強い雨。雷も鳴る。今日は大沢のテント場まで行く予定だが、雨がやむのを待って入ることにした。時々小雨にはなるが、やみそうにない。結局、駐車場付近にテントを張ることにする。食後は持ち寄った酒を飲みながらの雑談。各自、さすが、酒だけはしっかり持ってきている。橋本さんは1Lのワイン。その他梅酒・日本酒等。明日は3時起きの5時出発ということで、21時に就寝。


5/20 晴れ時々曇り

夜は結構風が強くテントが揺れたが、雨はすっかり上がり、朝から天気は良い。3時起きは少々つらい。空を見ると、雲の流れがやけに速い。上の風は強そうだ。食事を済ませてテントも撤収し、出発。夏道からすぐにはずれ、沢沿いに進む。沢沿いは雪が途切れ途切れ続いている。


50分ほどで大沢のテント場に到着。大沢からは針ノ木岳が見える。反対側の立山から見るとこの頂きは尖っているそうだが、ここからは針という感じはしない。大沢からは、皆スキーを引っ張ってつぼ足(アイゼン)で登る。はじめは緩い斜面で意外と長い。


針の木雪渓とマヤクボ沢の出合いの手前に来て一服。マヤクボ沢を見上げると、結構滑り応えありそうな急斜面だ。ここでアイゼンをつけ急斜面に向かう。

マヤクボ沢を登る

10時ごろ針ノ木岳直下300mの緩斜面で休憩。ここから頂上への最短ルートは、途中ハイマツが出ていて、滑りは頂上から見て右に回りこむ必要がある。どこを登ろうかと考え、結局、マヤクボのコルを目指す。

コルよりマヤクボ沢上部

15分でコルへ。ここから見るスバリ岳の斜面はよさそうだが、かなりの急斜面。スキーやボードのシュプールがついているが、今回は見送り。ここから2600mまで滑って戻り、頂上へ行く人のみ、最短ルートで登り返すことにする。滑ると雪に引っかかり、やや滑りづらい。2600mから再びスキーを引っ張り、つぼ足で頂上を目指す。

コルよりマヤクボ沢を滑る

12時、針ノ木岳頂上へ、自分は初めての登頂だが、西川さんともなると4回目らしい。よく晴れて展望抜群。朝の強風も弱まっている。剣、立山、薬師、水晶岳と見渡せる。

針の木岳頂上より御山谷・立山を望む

頂上直下の10mほどの雪の壁は70,80度あり慎重につぼ足で下る。やはりピッケルは持っていたほうが良い。


12時過ぎ、いよいよ大沢までの滑り。2600mまでの300mをハイマツの右を回り込んで、マヤクボ沢を滑る。まあまあの雪質。針の木雪渓との出合いで急斜面は終わる。結構滑り応えあり。

マヤクボ沢より雪渓下部

ここから大沢までの緩斜面を滑るが、途中の古いデブリ跡は小石が散乱していて、板のソールが小傷だらけに。堰堤を一つ越えた所でスキーを外す。下界はもう夏だ。ほんと暑い。雪山をやっていると、春の新緑を味わう暇もなく、一気に夏が来る。扇沢へ14時到着。大町温泉郷で疲れを癒す。針ノ木岳はこの時期アプローチしやすいせいか、かなりたくさんの人が居た。滑り納めには良い所だ。

 


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