Last Update : 2001/06/13  戻る

鳥海山
2001年6月2日-3日
メンバー:長谷川、鈴木

6/2 曇り時々晴れ

ようやく今シーズン滑り納めに鳥海山へ向かう。東北道をひたすら走り、7時間かけて7時に祓川。上部はガスがかかり、風が強そう。見た感じ雪はあまり多くない。
仮眠して9時半に出発。祓川ヒュッテ前の湿原木道を歩き、取り付きの斜面でシール登行開始。今年は雪解けが早いのか、藪がかなり出て、雪は分断されている。下から見ると雪はつながっているようには見えない。

祓川の湿原

夏道より左にルートをとり、先行トレース頼りに、藪を右へ左へと回りこみ、何とか雪をつないでいく。1300m付近で1回だけスキーを外す。それ以外は細々と雪はつながっている。

祓川方面

七つ釜小屋に着き、ここからほぼ夏道沿いに、広い雪原から細い谷を進む。上部の快適そうな最後の斜面手前で強風とガスのため一時休止。しばらく待つが、ガスは取れそうにないので出発。雪の切れる2200m付近までシールで登る。

1400m付近

 13:00に七高山にたどり着く。ガスと強風で新山は見えない。千蛇谷はとても無理そう。予定だと唐獅子小屋へ下るのだが視界がなく不安。七つ釜小屋か迷ったが、鳥海は分かりやすい山。分からなければ登り返せばよい。
 結局唐獅子小屋へ行くことにした。ガスで視界のない中、コンパス頼りに互いに見失わないよう慎重に滑る。1800mあたりでガスが切れてくる。スキーのシュプールと単独登山者が見えた。1660mまで滑る。しかし小屋は見当たらない
 藪を越えてとなりの雪渓に出て見ると、10mほど上の藪に小屋の屋根を発見。夏道をちょっと登って小屋に着くことができた。
 唐獅子小屋は結構快適。小屋脇に豊富な水場あり、ストーブまである。常連という単独登山者と山スキー2人組も泊まる。夜は強風が吹き荒れる。

6/3 晴れ時々曇り

 朝4時に起きる。頂上は時折ガスがかかるが、天気よさそう。強風は収まらないが、さほど寒くない。シールで七高山を目指す。

唐獅子小屋より上部

唐獅子小屋より上の東斜面は、まだまだ雪が豊富で、すばらしいスロープが広がる。遠く月山も見えた。

唐獅子小屋からの登り


 8時前に七高山に到着。強烈な風が吹く。今日は新山も眼前に見える。これから行こうという千蛇谷は強風の通り道で、ガスがかかっていた。

新山と御室・千蛇谷はガスの中

不要な荷物をデポし、とりあえず外輪山から千蛇谷に降りようとする。しかし強風で歩くのもままならない。時々止まってじっと風に耐える。スキーをザックに着けていると、飛ばされそうだ。結局、千蛇谷はあきらめ。
 時間があるので、鈴木君を待たせて、東斜面を300mほど滑った。上部は快適、下部の雪はよくない、一回転倒。登り返して8時半、祓川へと下る。
 上部はやはり、すばらしい斜面。続々と登ってくる登山者を横目に、自由きままに滑り降りる。

 1400m付近の広い雪原を滑ると、後は行きのルートをたどり。祓川ヒュッテ前の斜面にでて、山スキー最後の滑り。  小屋の右側の雪の残る所を滑って駐車場前に出る。長いスキーシーズンの終わり。今までの山行をしみじみ振り返る。駐車場からは、よく晴れて、鳥海のすばらしい姿が。  
 千蛇谷は行けなかったが、よい滑り納めになった。

祓川より鳥海山


コースタイム
6/2 9:30 祓川登山口 〜 11:00 七つ釜小屋 〜 13:30 七高山 〜14:30 唐獅子小屋
6/3 5:00 唐獅子小屋 〜 7:30 七高山 8:30 〜 9:40 祓川登山口

 


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