那須・中の大倉尾根
2002年1月26日(土)晴れ メンバー:菅沼 JRの日帰りスキーパックを利用してマウントジーンズスキー場から中の大倉尾根を登ってきた。ガラガラの東京発7時44分のなすの号指定席に乗り那須塩原駅で下車する。 送迎バスが待っていて、新幹線の乗客を乗せると出発した。小1時間ほどでゲレンデに到着するが10時を過ぎてしまっている。このパックにはリフト券が付いているので一日券と交換してもらう。このとき1000円保証金を取られたが後で返してもらえる。準備をしてゴンドラに乗り山頂に上がる。ゲレンデの山頂駅は1417mの三角点辺りだ。少し滑りもう一つのペアリフトで1462mの標高点の直下まで上る。 ここでシールを着け広い樹林の尾根を11時10分に登り始める。ずっと先行パーティのトレールが続いており、俗にいうラッセル泥棒状態で楽ができた。先週の根子岳の雪質から今週もたいした雪質ではないと思っていたのだが、緩やかなブナ林の中、雪質は最高の粉雪だ。帰りは登りのトレースが無かったら全然滑らないのではと思いながら登る。200mほど登ると開けた尾根になり、ずっと上のほうを登る先行パーティの姿が見えた。この積雪とラッセルでは先行パーティがいなかったらすぐに中止してゲレンデに戻らざるを得なかっただろう。風がだんだん強くなり、トレースが埋まってしまっている。少しだけラッセルの真似事を体験できた。ここを登っている時先行パーティが尾根の向かって右側の広い斜面を滑って来た。トップはあっという間に200m程を滑ってしまう。すごくうまいと思った。雪質も良いのではというはかない期待が持てた瞬間だ。 1650mからの100mは斜面がクラストして先行者もズルズル滑っている跡があり、後からは甚だ滑りづらい。1750mから上は風で雪が飛ばされてしまい、ブッシュが出ていて登りづらいし、滑れない。12時25分、1800mで終了とした。天気は薄日が差しているが風がやや強く寒い。先週よりも寒い。 もう少し登れば前のほうも見えそうだったが諦めて、シールを外し早々に下山に移る。1750mの滑り出しまではアイスバーンを避けながらハイマツの間を慎重に下る。ルートは先行者と同様、尾根右手の斜面だ。滑ってビックリ足が取られ、回転が思うようにできない。結構転び雪まみれになって200m程の滑降が終わった。後は斜滑降で尾根に戻り、登りのトレースを滑って、樹林帯の風のないところで一休みして13時にゲレンデに戻った。途中で先行パーティが休んでおり、ラッセルのお礼を言った。彼らは僕のことを見ていないらしく、どこから来たのか聞かれた。道具は見なかったが、ラングのスキー靴を履いている人が2人いた。 ゲレンデではリフト券があるので2時半ごろまで滑った。上から下まで滑ると足がガクガクになってしまったが、懲りない性分でもう一回ゴンドラで上まで上り、再び下まで滑ったのだが途中でもう止めておいたほうが良いのではと感じるぐらい足が疲れたし、寒くなってきた。 レストランでコーヒータイムをとり、送迎バスで那須塩原、始発新幹線の指定席で帰京した。パックは往復の新幹線指定席、送迎バス、リフト一日券、コーヒー件で9000円だった。駅で切符を買うと往復11500円、リフト券4300円、バス2000円程度かかってしまう。 (菅沼 記) |