Last Update : 2011/03/05  戻る

吾妻山

2002年1月26日〜27日

メンバー:L.槙田、長谷川

1月26日(土)快晴

午前4時頃吾妻スキー場に到着、7時過ぎ頃まで車内で仮眠。9:00頃、リフト最上部で、迷彩服にヘルメット姿のスキー場には不似合いの一段と一緒になる。聞くと今日、明日と地元の山岳会、警察、自衛隊の合同遭難訓練で私たちと同じ吾妻小屋へ泊るとのこと。この一団とほぼ一緒に行動開始。ルートは標識、テープが付いていて、迷うことも無い。一団と前後しながら、樹林帯を抜け五色沼を望む稜線まで一緒に進む。ここで、一段は前大巓へ、私たちは五色沼の湖上へ降りて一切経山へと別れた。

一切経山は樹木が全くな氷と岩だらけでスキーを担いでキックステップでツルツルの斜面を恐る恐る登った。13:30頃、一切経山の頂上到着。天候に恵まれ、360度のパノラマからは蔵王、月山、安達太良山の眺望が素晴らしかったがあまりにも風が強いので記念撮影をしてすぐ下山。下りは吾妻小富士側の斜面を途中まであまりにも斜面が凍っていたのでシールを着けたまま下る。途中麓の酸ヶ平小屋付近では訓練をしているのが望めた。

14:00このまま小屋に行くのはまだ時間が早いので、鎌池を渡って、今度は対照的に樹林に囲まれた東吾妻山へ。雪は多かったが波を打つように、吹きだまっていてなかなか進みづらかった。15:30標高1650mで時間切れで吾妻小屋へ下山。16:45小屋着。

強風ながらも周囲の山々の素晴らしい景色に恵まれた1日でした。

1月27日(日)雪

遭難訓練は天候から判断して昨日のうちに済ませてしまい、私たちと同じ高森山から土湯温泉へ下るルートとのこと。朝7時過ぎ小屋を出発、私たちは一段のトレースの後に続く形となる。スカイラインから高森山への登りが始まったところで、ラッセル大好きの長谷川さんは物足りないと、先頭を。なんとひたすら一人で頂上まで。

頂上は樹林帯の中で眺望も望めず、風雪が強く視界が悪いので、すぐにルートを確認しながら土湯方面へ滑降開始。このところの気温上昇で雪質は重く滑りにくい。すぐに斜度が緩くなり、後はひたすら下りのラッセルをしながら林道を目指す。13:00頃林道先端に到着。順調にツアーを終了と思ったがここからが実は始まりだった。林道をショートカットしたところ、なかなか次の林道が出てこない。仕方がなく40分かけて下ったところを登り返すが、周りの山や谷沢のの様子を見ても今どこにいるのかわからない。雪も強くなり段々心細くなってくる。結局3時間かけて上り下りを繰り返しぐるりと回って、ようやくショートカットを始めた自分たちのトレースを発見。今度は林道を忠実にそのまま下り土湯温泉に16:30着。後で地図確認すると、林道が地図よりも伸びていたようでショートカットをして進む方角を間違えてしまったようだった。標高の確認をしなかった為、大変なロスをしてしまった。それにしても暗くなる前で本当に良かった。

そして最後におまけの試練が・・・。19:00過ぎ、タクシーで駐車場へ戻ると、なんと車が雪に埋もれているではないか。風雪の中を雪と格闘して何とか車を救出。体がすっかり冷え切ってしまい近くの吾妻温泉の安達屋へ直行。ようやく生き返った心地でした。

登り応え、滑り応えの満喫できた、なかなか楽しい?ツアーでした。

(槙田 記)


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