Last Update : 2011/03/18  戻る

焼岳

2002年2月2日 曇り時々小雪

メンバー:長谷川、槙田

7時に上高地に着くと、安房トンネル手前の道路は20台くらいの路駐の列。最後尾にかろうじて車を置く。やはり上高地は人気がある。スキーを抱えて釜トンネル前のゲート出発。現在釜トンネルの工事中で工事車両が時々通過していく。トンネルを抜けてシールをつける。いくつかのパーティと前後して進み、駐車場所から1時間ほどで大正池手前の橋を渡る。今日は焼山へ向かう人は他にいないみたい。皆、上高地へ向かっていった。ここから下堀沢と中堀沢の間の尾根に取り付く。

ブナ林の尾根を登り、1738m付近の起伏のある台地を進む。カモシカやウサギなど、動物の足跡が多い。このコースは下部の木が混んでいるな、と思う。さらにやや急な尾根を登ると疎林から開けた緩斜面に出る。焼岳のごつごつした岩が迫ってくる。昨年行った焼山に似ている。2000mからは頂上付近より伸びるカール状の谷に向かって下堀沢上部をトラバースする。やや急で、降雪後なら、雪崩そうな感じ。このころから風雪とガスでホワイトアウト状態。雪は10cm程の新雪の下に部分的に氷板。雪崩は心配なさそうだが、視界真白な中、夏道沿いに谷を登る。雪はちょっと重いようだ。風もやや強く、吹き下りてくる風と共に硫黄のにおいがする。稜線まであと20m程の所でアイスバーンとなり、ツボ足にして何とか稜線に出る。やはり火山だ。岩の隙間から蒸気が出ていた。12時半に三角点手前の2435mに到着。ここからやや険しいので三角点には行かず。

ツボ足で登った部分のみスキーを外し、安全なところまで降りる。滑り出してみると、ガスで視界がなく斜度がつかめない。すぐに後傾になって尻餅をつく。せっかく登ったのにもったいない感じ。雪はやや重めだが、視界さえ良ければ・・。槙田リーダーも慎重に滑って、行きのトラバースを戻る。2000mからは視界も開け、一安心。ここからまあまあのパウダー滑降。1900mの林で一息入れる。ここから下はやや木が混んでいる。木の空いた所を狙って滑る。部分的に雪は重かったり軽かったり。橋まで一気に滑り降りた。14時に橋1500mに戻る。スキーをザックにつけて、林道を駐車場所に戻る。中の湯温泉は休み。この山は天気の良い時に来たほうがいいな、と思う。

コースタイム
2/2 8:00釜トンネル〜9:00 1500m橋付近〜12:30焼岳2035m〜滑降〜14:00橋付近1500m〜14:30釜トンネル

(長谷川 記)


山スキー同志会のホームページへ