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船形山

2002年3月17日

メンバー:丸山、藤田

栗駒山を滑り終えた後、登山口となる内水面水産試験場まで入り、車で泊った。星空で幸い天気は良さそうである。試験場は結構立派な建屋で、見学者も受け入れている様子である。敷地内には水槽がいくつもあり、多分イワナやヤマメがいるのだろう。

翌朝身支度を整え、シールで登り出す。しばらく林道を進み、キャンプ場から尾根に取り付く。だらだらの尾根をほぼ夏道通りに登って行くと、大岩の小ピーク、三光の宮に着く。この辺りで初めて船形の山頂が望めるようになるが、山頂の小屋がやけに目立つ。下山してきた歩きの登山者に出会いルートの様子などを聞く。ルート図集では蛇ヶ岳に登り、忠実に尾根通しで船形に向かうようになっているが、時間のロスがありそうなのでトラバースで升沢小屋に向かう。この辺りはガスられると方向が取りずらいところだ。升沢小屋は半分雪に埋もれていて、冬季は利用できない。ここからはひと登りで、山頂に到着。昨日に続きやはり風が強い。記念写真を取り早々に小屋に避難する。小屋は火災で焼失した後最近建て替えられたもので、内部は広く清潔だ。小屋で会った地元の登山者によると、この山はいつも風が強く、今日はましなほうだとのこと。

大休止後、いよいよ滑りにかかる。昨日とは打って変わって適度に締まった滑りやすい雪だ。少し下れば風もめっきり弱くなる。アッという間に升沢小屋に着く。まだ時間が早いので、蛇ヶ岳に登り返すことにする。蛇ヶ岳の山頂付近はやはり強風が吹き荒れている。蛇ヶ岳からは泉ヶ岳方面のトレースが付いているが、ここからは結構距離がありそうだ。

蛇ヶ岳からの下りはオープンバーンで快適だが、三光の宮から下は緩斜面の林間滑降。最後のひと下りはグサグサの雪でちょっと苦労したが、思ったより早く車にたどり着いた。

船形山は「日本スキーツアールート図集」に紹介されており、前から滑ってみたい山であった。標高がそんなに高くないこの山は、滑れる時期が限られるが、今回は丁度いい時期で快適に登れた。ルートは長いが、滑りが楽しめるところはそんなに多くない。スキーはスピーディに行動するための道具といったところだろうか。

コースタイム
内水面試験場6:20→三光の宮8:15→升沢小屋9:20→10:00山頂10:40→11:00升沢小屋→蛇ヶ岳11:30→内水面試験場12:45

(藤田 記)


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