Last Update : 2002/09/5  戻る

栗駒山
2002年3月21日-23日
メンバー:作野他3名

3月21日(晴れ後曇り後雨)
午前6時30分北柏発、常磐道、東北道を走り、12:00いこいの村着。天気は風弱く、晴れ。今日はイワカガミ平までの足慣らしである。12:40いこいの村を出て、ぶな林の中をゆっくり登る。気温が高く雪質はべちゃべちゃでひどいものである。しかし天気が良いので気持ち良く登る。小1時間でイワカガミ平着。この辺から薄雲が空一面に広がってきた。しかし、栗駒山の頂上はよく見えた。記念撮影の後いこいの村めがけて滑降。雪に埋まった道路をしばしば横断しながら、ぶな林の中を気持ちよくとは行かない湿雪の重い雪の上をスキーを滑らす。もうそろそろいこいの村と思いきや少し右寄りにより過ぎ行きすぎてしまった。原因は、ぶなの芽吹きの色をいこいの村の屋根と勘違いしてし下へ下へと滑ってしまったからである。失敗失敗。



〔コースタイム〕
いこいの村12:40→イワカガミ平13:35/14:00→いこいの村14:50

3月22日(曇り後小雨、上部は吹雪)
朝起きると明るい。しかし、宿の廻りの木々の枝が風で揺れている。上部は風が強そうだ。8:30いこいの村発。粉糠雨模様の霧雨が降っている中、昨日の足跡を辿り9:30イワカガミ平着。イワカガミ平に着く手前で小雪になった。栗駒山山頂はガスがかかってしまった。
避難小屋で一服して、山頂を目指す。ここからの斜度はゆるいが、風は一段と強くなる。1390m付近になると進むのもママならず、押し戻される程の風雪となる。視界も悪いし、今日はここまでとし、避難小屋まで格好。中で休んでいると、避難小屋の換気口がボーボーと音を立て風の凄まじさを伝えてくる。食事をしていると少し弱まったふうに思えたので、時間もあるので、懲りずに、また山頂を目指して登り始めたが、やはり1375m付近で押し戻された。今日は諦め、いこいの村まで一気に下った。イワカガミ平からのぶなの林間滑降は昨日と違って気温が低いので、雪質もまあまあで楽しかった。

〔コースタイム〕
いこいの村8:30→イワカガミ平9:30/9:45→1395m地点10:30/10:35→イワカガミ平11:00/12:35→1375m地点13:15/13:30→いこいの村14:00

3月23日(曇り時々晴れ、後上部は吹雪、下界は晴れ)
朝起きると、日が差している。宿の廻りは風もないようだ。今日は登れると思い、8:24いこいの村を出た。昨日、一昨日と同じ道をイワカガミ平へむかい、9:14着。この時点で、頂上にガスがかかり始めた。
まだ風は弱い。昨日辿ったとおり1400m付近まで登る。頂上はガス。風が出始めた。既に登頂した人が休んでいる脇で、小休止。さらに登るにつれ急速に風が強くなり風雪模様となってきた。最後の斜面を登る時は視界10〜20mくらいとなり、赤布が所々あるのを頼りに登る。風が頬に雪を叩きつけ痛い。とにかく上部を目指し、11:04頂上の社に到着。頂上で高度計をチェックしたら、2680mとなっていた。気圧が下がっているのである
風の栗駒に恥じぬ凄い風である。シールを手早くはずし、滑降に移る。コンパスを設定し、赤布を見つけながらS字滑降で止まりながら下降。最初のSを描いた所で右により過ぎ、危うく崖の淵で止まる。それからは赤布を通りすぎないようにし、慎重に降る。頂上の急斜面を過ぎ屈曲点にはいる(潅木が出ている)と、さらに風が強くなり、ザ・マスクをし損ねた私は凍傷になるのではないかと思ったくらいの吹雪となる。止まっていると東栗駒山方向へ流されるくらいである。コンパスとわずかなスキーの後を見つけながら、ホウホウの態で1400m付近まで下った。すると、パアっと視界が開けた。1400mから下は風はさほどではなく、また、新雪がうっすらと積もった緩斜面をビュンビュンとばし、避難小屋まで一気に戻った。
小休止の後、イワカガミ平に降る。ここの林間滑降は空は晴れ間が見え、明るく、雪はザラメの上に新雪が積もり真っ白。自分達のシュプールを刻み太いぶなの間を快適に滑るスラローム。ここが今回の滑りの中で最高であった。12:22いこいの村着。風呂に入り、穏やかな春の日差しに中帰京。

〔コースタイム〕
いこいの村8:24→イワカガミ平9:14/9:24→1435m地点10:16/10:25→頂上11:04/11:15→イワカガミ平11:45/12:05→いこいの村12:22

作野記

 


山スキー同志会のホームページへ