Last Update : 2010/12/10  戻る

飯縄山・妙高前山

2003年2月15−16日

メンバー:L.M、H、M

(第1日目)飯縄山 快晴

天気は快晴、気温も高く、春のような陽気。戸隠神社周辺の雪の壁は2月の中旬にも関わらず見られない。それどころか一部では土が見えている。もうパウダーシーズンは終わりだろうか。今年も春の訪れが早いようだ。スキー場上部の瑪瑙山へは越水ゲレンデからリフトを2本乗り継ぐ。飯縄山山頂(1917m)へは尾根沿いを一端鞍部(1639m)まで下る。登りは先行者がいたためラッセルはなし。ここからシールを付けて標高差270mのみの、お手軽コースの筈だったが私は新しい谷シール幅が足りないのか、滑りやすい雪質にてこずりようやく頂上へ。そして後ろを振り返ってみるとアルプスの山々と戸隠連山の素晴らしい景色が。これがあるから登りのきつさも忘れられる。すぐに下ってしまうのはもったいないので撮影会。山頂には他にも写真を取るスキーヤーや登山者がちらほら。

ここで当初霊仙寺山へ行く予定だったが宿が飯綱高原スキー場近辺ということもあり南東の斜面へ計画変更。これが良くなかった。1568mまでは藪が混んでいて、南斜面で気温も高かったので雪質が悪く滑りずらい。後は均等に植林された杉の間を滑るが、横切ることができない。最後は車道に沿ってスキー場までトラバース。ようやく宿へ到着。この後、宿のご主人に車を借りて越水ゲレンデへ車をピックアップに。途中戸隠神社周辺でお約束の蕎麦屋へ。それにしてもあれだけ蕎麦屋の看板があると洗脳されてしまい、食べずにはおれない。

宿のご主人によると、このコースはスキーには適していないとの事。霊仙寺湖へ滑り込むか、飯綱高原スキー場から登って飯綱神社から戸隠方面へ滑るほうが斜面が良いとの事だった。今日はおいしい蕎麦と、景色が素晴らしかったが滑りはいまひとつだったので☆ひとつ半といったところでした。

(Mリーダー 記)


(第2日目)妙高前山 雪

絶好天だった昨日とうって変わって、朝(夜?)から雪がちらつき、赤倉観光ホテルスキー場のゴンドラ乗り場に着くまでには本格的な降りとなり新雪滑降への期待が膨らんだ。リフトを1本乗り継いで最上部へ到着、手早く登高準備を整えて降り場前からイザ出発。昨シーズンは全然行けず、2年ぶりの山スキー、シール登高だった昨日は、何とかコツを思い出して、これまた、何とかこなした瑪瑙山から飯縄山への尾根登りであった。

山行2日目の今日は、昨日に比べれば身体も慣れ、気持ちにも若干の余裕が出たとは言え、シール登高は相変わらず私の課題である。先行の入山者はいないようで、降雪の中以前のトレースがうっすらと見える。いきなりの、かなりの勾配をMリーダー、Hさんはズンズン登って行くが、私はそのトレースを忠実に辿っていても、どうしても徐々に遅れ気味になる。木立ちも切れた1700m位からいよいよ急登となると、すでに40〜50m程先を行く二人は新雪ラッセルとなった様子が見える。私もヒイヒイ頑張って、それほど待たせず(と思う)に前山山頂へ12時過ぎに到着した。リフト終点からの歩きだしが10時半頃だったから、所要時間は約1時間半であった。

山頂には、別ルートからの男女6人程のテレマーカ・パーティーが既に到着していて、支度の最中であった。ちょっとの差で先行を許してしまったが、我々も早々に支度を整えて待望の滝沢尾根の滑降に移る。降り口からしばらくは木もなく、見た感じ良さゲナ新雪斜面が待っている。何はともあれテレマーカーのシュプールを外して、3人が思い思いのコース取りで飛び込む。久しぶりだった私には、上々のパウダーラインといえる。出だしの急斜面直下の踊り場の吹き溜まりに先端を抑えられて、早速前方一回転、停まっていた女性テレマーカ-達の横に腰から着地を決めた(?)。胸まで軟らかい雪に埋もれながら、「これだよ!」と胸中で叫びながら、アドレナリンが血中を駆け巡り、指先までジンジンとする興奮と快感を思い出した。そこから先はブナの木の間をすり抜けて行く尾根下りコースであるが、適度な樹間とパウダーのお陰で、濃い木立ちに悩まされた昨日とは比較にならない快適な林間滑りを堪能した。ただ私としては、要所、要所での位置とコース確認を、すっかりMリーダーとHさんに頼って、左手のMさん右手のHさん(なぜか終始そうでした。)を常に両眼の視野に入れながら真ん中コースを滑るという、チョー楽をしてしまい反省している。ともあれ、12時20分頃の滑り出しから、約1時間強の午後1時半ごろスキー場下部に帰着して、本日の山行を無事終了した。後は温泉、お土産の買い物、蕎麦と、御約束の項目を楽しんでから帰路に着いた。

10:00ゴンドラ--10:30登り出し--12:00前山山頂--12:20滑り出し--13:30スキー場着

(M 記)


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