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飯縄山
2003年3月23日 快晴
メンバー:梅原


戸隠スキー場から飯縄山−中社方面に滑降

始発の新幹線から、長野駅発8時30分の戸隠スキー場行きバスに乗り継いだ。途中の停車時間が長いのでスキー場には10時近くだった。リフトを2本乗ってこのスキー場の最高点に降りてすぐ、約数mの壁をよじ登ると瑪瑙山(1748m)山頂である。
先ずは鞍部への短い滑降だが、休憩中のたくさんのスキーヤーが見物しているので、抜かりなく滑らなくてはならない。という点では緊張を強いられた。
次に飯縄山頂へ標高差300mに満たない登りが、今回唯一の登高だ。つまり非常に楽なコースなのだ。快晴なので前方にかなりの人影が見えた。イチャイチャ登っているスノーシューのカップルをすぐに追い越した。女は意図的に時々ずり落ちては甘えているようで、実に不愉快だ。こやつ等は私が登頂し長い休憩の後に出発しようとした頃、ようやく登ってきた。
楽に登頂できるせいか山頂は賑わっていて、皆抜群の展望に感嘆していた。特に妙高の姿は立派であった。反対側の根子岳は霞の中にぼんやりと浮かんでいて、それはそれで春らしくて良いものだった。
滑降は南西に向かった。広く存分に滑れる尾根だがあまり長くはない。登山届けに西登山道から中社へ下る旨を載せておいたが、主稜線右側は樹林が密で見晴らしが利かず、またその枝尾根の出だしは不明瞭だ。更に私の高度計は不良品であまり信用できない。少し滑りすぎてしまった。このまま南西に笠山の横を経て大久保の茶屋を目指すのも悪くはないし、どうせ自動車道にぶつかるはずだとも思ったが、単独行で怪我でもしたら各方面に迷惑をかけるので、登山届けどおり、標高50mほど登って西登山道を見つけだした。
西登山道は、主稜線の樹林の密集地を抜ければ明瞭な尾根となる。僅かの距離だが、樹林が少ない尾根の部分があるが、かなりの人数が滑った様子で、ゲレンデの林間コース然としていた。そして又すぐに密な樹林に飛び込んでしまった。次第に重くなるの雪の中、木々を塗って滑るのに精神と肉体にストレスを感じた。
惰性で滑っていくうちに、雪から頭の方だけ出した鳥居と社を過ぎると林道に出た。左(南)に大きく迂回する林道を辿れば中社だが、北に沢に下る斜面が良さそうなので少々それを滑ってから、沢沿いに水源地の池に向かい林道に再度合流した。
林道を僅かに歩くと別荘地の除雪された道となった。スキーを担ぎ又僅かに進むと、嬉しいことに最近出来た日帰り温泉”戸隠神告げ温泉”「湯行館(ユニーク館と読ませる。)」であった。
宅配便が手配できるのでスキーと兼用靴を送ることにした。ここのおばさんがなかなかのやり手で、靴を入れるダンボールをくれ、デッドスペースに林檎を入れておけと勧められ、2kg買ってしまった。でもとても美味しい林檎だった。また、温泉の受付の女性は若く美人であり、あと20年早く出会っていたらと、切歯扼腕したのだった。
まだ2時。たっぷり温泉につかり、生ビールに岩魚の刺身(生き造りはあまり気色良くなかったが、美味しかった。)と定番の戸隠蕎麦を食べ、長野までのバスに中社から乗車した。

梅原記

 


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