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燧ヶ岳
2003年4月27日
メンバー:長谷川 太

4月27日(晴後曇り)
燧ヶ岳は初めての山だが、ツアー本にあったナデッ窪を滑るのが目的だ。前夜御池に入ると、駐車場は除雪の雪の壁(高さ2-3m)に囲まれてびっくり。
仮眠して朝6時ごろ出発する。駐車場スタート付近の積雪は1mちょっと。ガスっているが、天気予報によると昼前には晴れそうだ。気温1℃で肌寒い。シールで最初の斜面を登り、すぐに広沢田代。ここから熊沢田代への斜面は途中からアイスバーンとなり、仕方なくスキーを引っ張ってツボ足で上がる。熊沢田代から上は、樹林帯を抜けるとピークまで大斜面だ。熊沢田代からはピーク直下までシールで登ることが出来た。この斜面を登りきる頃、ガスが取れて視界が広がる。
8:30に2346mピーク。既に2,3人。ミノブチ岳方面から大人数のパーティが登ってくるのが見える。ここから尾瀬沼目指してナデッ窪を滑る。ルートを確認し、岩場を少し下って滑降開始。トラバース気味に滑って、ミノブチ岳右側のくぼ地に滑り込む。くぼ地からナデッ窪への滑り出しにはハイマツが柵のように横に生えていて、中央に1mほどの幅の、入口みたいな隙間がある。この入口を抜けると、そのままナデッ窪に吸い込まれる。出だしはやや急だが、雪もだいぶ緩んできて快適な滑降だ。標高差約600mを滑り、下部の林を抜けて、真っ白な尾瀬沼のほとりに出る。日差しが暖かであまりに気持ちよいので、尾瀬沼を眺めながら昼寝。疲れも十分に取れたところで、10時に登り返す。ナデッ窪沿いのやや急な尾根をシールで登り、ミノブチ岳を右から回り込み、もうひと上りすると再びピーク2346m。
ピークには大勢の人が休んでいる。尾瀬ヶ原と至仏山から平が岳、越後駒、会津駒と見渡せて、展望はすばらしい。気温が上がって尾瀬沼は2箇所くらい円形に溶けてきて、そこが水色に変わっている。13時前に御池に向けて滑降開始。既に大斜面はシュプールだらけ。やや引っかかる雪だけど、まあまあ快適だ。2つの田代を超えて13時半ころ駐車場に到着。日帰りだが昼寝つきでゆったり出来て滑り応えもある。苦行の飛騨沢と違って、何度も来たいと思うような楽しいルートだった。

〔コースタイム〕
御池駐車場6:00→ピーク2346m8:30/8:50→ナデッ窪滑降→尾瀬沼9:20/10:00→ピーク2346m12:00/12:50→御池駐車場13:30

長谷川記

 


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