Last Update : 2004/09/10  戻る

八甲田山
2003年4月27日-28日
メンバー:作野他2名

4月27日(日) 晴れ 大岳、小岳、猿倉コース
26日は低気圧が通り雨。酸ヶ湯で出張の疲れを取る。同夜は青森市内に宿を取り、青森の地酒「田酒」を楽しむ。
27日6時、青森を車で出発し、7時前八甲田ロープウェー駐車場に着く。今日は日曜日で連休の始まりとあって、ロープウェーは8時半から動かしてくれた。この日、たまたま三浦敬三さん一行と同じゴンドラに乗った。自分でザックを背負った敬三さんの隣に座ったが、99歳で矍鑠(かくしゃく)とし、テレビで見たバレーブランシュ氷河を滑ったのもなるほどと肯けた。一行は70代、80代の人も多い。今日のコースは箒場岱コースとのこと。私も、このようにいつまでも山スキーを楽しみたいものだと思う。
ロープウェーからは南八甲田が白く見える。陸奥湾もよく見える。残念ながら、遠方は春霞がかかり岩木山の雄姿は見えない。8:40山頂駅に着く。届けを出し、9:15田茂萢岳を出発。寒水沢1220m地点まで一気に滑り降り、そこからシールで大岳ヒュッテを目指す。快調に登り、10:37大岳ヒュッテに着く。大岳ヒュッテは真新しく、建て替えられていた。そこから大岳まで、シールで一投足。頂上直下まで雪は付いていた。大岳火口部を通り、大岳斜面を小岳鞍部まで気持ち良く滑る。小岳への登りは夏道通しではなく左へ巻いていった。ほぼ30分で小岳頂上。人は少ない。ここで大休止とし、360度の景色を楽しみながら食事を取る。高田大岳の上部はほとんど雪が付いていないように見えた。ここから一気に猿倉口まで滑るべく頂上直下を覗くと、あろうことか大亀裂が走り、崩落寸前である。今までこのようなことはなかったので、びっくりした。確か、ロープウェーの放送で注意を喚起していたのを思い出した。一旦高田大岳へのコルへ向かい滑り、そこから猿倉口へ向かった。丈夫の雪質は良かったが、下部はかなり重い雪であった。人に会うこともなく静かな山スキーを楽しめた。猿倉温泉に入り生ビールで乾杯。猿倉温泉も見違えるように立派に変わっていた。しかし、昔の素朴な建物のほうがいいなとも思った。我々は八甲田温泉伯。

〔コースタイム〕
田茂萢岳頂上9:15→寒水沢1220m地点9:45→大岳小屋10:37/10:45→大岳頂上11:08/11:40→小岳との鞍部11:50/12:00→小岳頂上12:30/13:31→猿倉口14:10

4月28日(月) 晴れ 箒場岱コース
今日もロープウェーは8時30分の臨時の一番に乗った。やはり三浦ドルフィンの人たちもそれに乗ったが、今日は敬三さんはお休みとのこと。
我々は、赤倉岳目指しシール登高する。とある旅行会社の中高年の団体さんが雪山登りを楽しんでいる。女性が多い。また、スノーボードの外国の人に日本語で挨拶をされる。八甲田は結構外国の人も多い。赤倉岳1390m以上は雪が付いていない。スキーをザックに付けている間に団体さんに追い越された。こちらもかなりゆっくりペースである。
赤倉と井戸岳の鞍部から赤倉の大斜面に入った。しかし、ここでも始めての光景にあった。箒場に向かって右側の沢状の斜面が底雪崩を起こしていた。今年は雪の付き方が異常なのか?安全に右側によりながら、大斜面を快適に飛ばす。上部の快適滑降に比べ下部はかなり暑くまた樹林帯の中で標識を見失い少し蛇行した。途中鹿らしき死体の一部を狸?らしき動物があさっているのを見かけた。我々を見ると足早に逃げ出した。走行しているうちに標識99を見つけ箒場岱シャトルバス停に到着。八甲田温泉により温泉に浸かってから三沢に帰った。

〔コースタイム〕
田茂萢岳頂上9:00→赤倉岳の分岐シール貼り9:05/9:15→1390mシール外し9:45/9:55→赤倉岳と井戸岳の鞍部10:31/10:45→箒場岱11:35

作野記

 


山スキー同志会のホームページへ