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大戸沢岳

2005年3月27日 晴れ、ブリザード

メンバー:武部

前日は大雪で桧枝岐まで行くのを止め、どうしようかと思案の末、たかつえスキー場に入る。ところが、次の朝晴れた。せっかくだからやっぱり登ることに決め、大戸沢のスノーシェッド入り口まで行く。

車道から登るところまでは雪で埋まり、スコップで雪を払いステップを掘り出す。食事をしようとすると、2人組が車を止めようとするので車を少し移動し場所を開ける。2人組は自分より早く出発したので、ラッセルはしなくて済み助かった。他にも先行パーティがあり、トレースはバッチリでいいペースで進む。ところが、だんだん暖かくなると、シールの雪団子がすごくなりちっとも進まなくなる。他のパーティにだんだん遅れる。樹林帯を出ると風がかなり強くなり、だんだんブリザードとなってきた。真白になることが起きるようになってきた。空と雪面の区別はできない。斜度も緩やかになると一段とブリザードがひどくなり、ついに何も見えなくなる。脛までのトレースもあっという間に消える。一面真っ白で方向、水平感覚が分からない。メガネの内側に雪が付きどうしようもなくなってきたので、もう降りることにする。スキーを脱ぐと、ももまで潜りなかなか大変。直滑降でも風の力が強くなかなか進まない。樹林帯に入るとホッとする。スキーの先端が潜りやすくなかなか滑るのが難しい。だんだん高度が下がってくると雪がグズグズになってきて、これまた滑るのが難しい。今日は数十回も転んでばかりいる。初心者に戻った感じがした。

[タイム]
下大戸沢出合(スノーシェッド東側)8:20−−−大戸沢岳(2080m)1:15/40−−−1550mピーク2:30−−−下大戸沢出合(スノーシェッド東側)3:50

武部 記


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