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蓬峠(上越)

2005年4月19日(土)薄陽のち曇り

メンバー:田中

12日(土)に計画したが行けなかったので、1週間後に変更した。1番の新幹線で湯沢まで行き、上越線を土樽まで引き返すことにした。蓬峠まで行かず、取り付きからの大斜面上の稜線までとして計画した。

結果から言うと、時間が少し足りないのと疲れたので大斜面手前の平らなところ、1330m辺りまで登り、そこから滑った。

土樽の駅で降りたのは私一人だった。4月のいい時期なので、山スキーはやる人が減っているのだなと思う。湯沢の辺りでは田んぼで1.5m位積雪があった。土樽ではもう少し多いと思う。出発は8時40分。届を駅前のポストに入れた。ひんやりした少し湿気のある空気と早春の趣の景色にホッとする。魚野川の水が少し増えている。道路も雪解けの水で川のようになっている。工事現場だった所への橋を過ぎて、スキーを付けた。雪の上を歩くと、気分がいい。スキーができるのと、雪国の早春の開放感があるからだろう。木に黄色い芽のようなものが付いている。何だろうと思って近づいてみると、柳の花だった。小さなネコヤナギの芽が銀色のものがあったが、黄色く花が付いているのはそこだけだった。今かとマンサクの花が咲いていた。多摩地方の公園のシナマンサクと違い花びらが細く、薄い黄色だ。杉林を抜けると、峠につながる稜線が見える。真白である。足拍子岳側の枝沢に登り、駅に無かった水を水筒に詰めた。日差しが少し強くなりかなり暑い。3人くらいのトレースがある。右側の斜面を白いウサギが下りてきたな、と思ってみているとウサギではなく雪捲りだった。小さなデブリもなく雪が多いと思う。なかなかはかどらないで、取り付きまで1時間半近くかかってしまった。

尾根筋に上がると、日差しはなくなり曇ってきたが、雪がぐさぐさになっている。この辺りは早春というより冬の終わりころだ。登り始めてすぐ、雪庇のように少し張り出しているところがあり、気を付けた。先行者が急な所で休んでいた。大斜面に近づくにつれて広く、斜度が小さくなりこの辺りは滑れると思う。

大斜面の下までようやくたどり着いたが、11時40分だ。谷川岳の向こう方で雷が鳴っている。パンをかじっていると、先の人がスキーを担いで登ってきた。少し話をし、写真を頼まれとる。

12時前に下りにかかる。雪が悪く滑らないので、少し降りてからワックスを塗った。少しましになったがすぐに滑らなくなり、いいところだと思った場所も快適に滑ることができずに力が必要だった。スキーが曲がらない。細尾根に入るとプルークで疲れてしまった。取り付きまで20分ほどで下る。後はまっすぐに滑る。途中往路で目を付けていたふきのとうを取り、お土産にする。下りに滑ることができ思いの外時間がかからず、ゆっくり下り歩き、取り付き〜駅まで約1時間だった。駅でスキーを拭いたり、スパッツを広げたりして電車を待った。

山スキーとしては物足りなかったが、早春の山の中を滑ったり歩いたりして楽しい山行だった。

[タイム]
永山5:07→上野6:20/47→越後湯沢7:58/8:08→土樽8:23/8:40→薄陽→750m 9:30/35→870m 10:00/15→1250m 11:15/20→1330m 11:40/50→取り付き12:10→土樽駅1:05

田中 記


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