Last Update : 2010/09/04  戻る

富士山

2007年5月3、4日、20日

メンバー:武部

5月3日(曇り、晴れ)

駐車場からすぐの神社まですでに雪がある。神社からはゴロゴロなのでシールはまだ付けられない。樹林帯を抜ける少し手前でシールを付ける。樹林帯の中を苦労しながら縫って登ったが、ついに断念。残念ながらスキーを外して下山道に出る。富士山は雲の中、東側も黒い雲なので砂走り五合目で、登るかどうか迷う。雲が晴れてきたので、登ることにする。2300m付近からやっとシールを付けて登る。久しぶりであり、昨日もあまり寝ていないせいもあり、すぐに休んでしまう。やっとペースがまともになってきた。途中でトラバースせずダイレクトに登る。3000m近くになってだんだん雪が硬くなり、斜度も急になってきた。スキーを外すときはいつも緊張する。まずピッケルを出し、ザックを下してピッケルで落ちないようにする。片方のスキーを外すとホッとする。雪をピッケルで掘ってそこにザックを置くと準備OK。今シーズン初の山スキーということもあってここから滑ることにする。(とても上から滑る自信が無かった。)

雪は重いが久しぶりの滑走を楽しむ。滑るのはアッという間。2500mくらいでもったいないから休憩して、のんびりする。後わずかの滑り。樹林帯に入ると雪がボコボコ潜り、スキーをまた履くことにした。ほんの少し滑走を楽しむ。ボコボコ潜りながら後は歩く。

東富士山荘で、お茶とコーヒーをごちそうになった。うまかった。

[タイム]
須走り口6:20−−−砂払五合目7:50/8:30−−−3000m11:40/12:00−−−2300m(滑走終了)12:30/45−−−須走り口2:00

5月4日(晴れ)

駐車場にテントを張ったが、夜中強風でテントの角が何度も浮いた。今日もあまり眠れず、強風で今日は登るのを諦めていた。ところが、だんだん風が収まってきたのでやはり登ることにする。昨日は樹林帯の中といってもかなり外側を登って行ったが、今日はかなり中を登る。後もう少しで砂走り五合目からのトラバース道に出るところで樹林帯が密集しているため、スキーを1回脱いだ。トラバース道からまた樹林帯に入り登る。何とか2450mまで樹林帯を登った。もう目の前は、昨日滑ったところだ。ここでも風はかなり強くとても上まではいけない。せっかくだから2500mまで登って滑ることにした。2300mまでわずかだが、滑った。後は小鳥の鳴き声を聞きながら、のんびりボコボコ潜りながら歩いた。

また東富士山荘で、お茶とコーヒーをごちそうになった。うまかった。

[タイム]
須走り口5:50−−−砂払五合目7:30−−−2500m8:30/9:00−−−2300m(滑走終了)9:05/15−−−須走り口10:30

5月20日(晴れ)

さすがに2週間もたっているから、雪はかなり融けている。2450mくらいでスキーを付ける。風はかなりあるが、2800m位までは快調。今日もダイレクトに登る。だんだん雪が硬くなり、風の強い時間が続くようになってきた。3000mからツボ足で登る。なかなか進まないが、3200mで滑ることにする。ここからは風がこれ以上強くなると、なんとか登れても、降りられるか自信が無かった。滑る準備をする。風の期限を見極めながら、スタートの決心をする。雪はウインドクラスト。斜滑降で雪の状態を調べる。表面のクラストが壊れて落ちていく。3000mまで来ると斜度も落ち、2800mまで来るともう安全圏。もう半分来た。雄大な斜面は何度滑ってもいいものだ。もったいないから休憩する。また登ろうかとも思ったが、雲がかなりのスピードでやってきているので止める。後は、小鳥の鳴き声を聞きながら、のんびり帰る。

[タイム]
須走り口5:20−−−砂払五合目6:30−−−3000m9:50−−−3200m10:50/11:10−−−2480m(滑走終了)11:35/12:00−−−須走り口1:00

武部 記


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