Last Update : 2008/02/27  戻る

芳ヶ平

2/11(月) 志賀高原草津温泉芳ヶ平ルート
 L岩、M梅原、菅沢、今村

 連休最終日に志賀〜草津クラシックルートを滑る4人は居残りして、帰京する4人と飯山で別れてそのままタクシーで湯田中に向かった。
 午後3時ごろに湯田中のホテル穂波館に到着。鍋倉山がスムーズだったせいで、意外に早く宿に着いてしまった。かといってスキー場も遠いので、今日はもう温泉にゆっくり入って明日に備えることにした。例の水尾をちびちび飲んだり・・。お湯は源泉から引いているらしく、湯船も広くてとても気持ちいい。建物は立派だがかなり古びていて、フロントにも覇気が無く、時間が停まったような宿だったが、十分リラックスは出来た。

 翌朝はピーカンの快晴!出発が早いということでホテルに朝ごはんをお弁当で貰うことにしていたが、出てきたのはコンビ二のおにぎり2つとペットボトルのお茶1本。苦笑しながら受け取り、バスで志賀高原に向かった。
 バスからは妙高や北アルプスの見事な景色が見え、運転手が車窓の景色を解説してくれる。高度が上がるにつれて気温も下がっているようで、窓が凍り付いてくる。職員の人が、「今の季節でこんなに晴れて遠くが見えることは無いよ!」と嬉しいことを言いながら、景色が良く見えるように窓を拭いてくれた。
 終点の陽坂で降り、リフト運転開始を待って横手山山頂へ。横手山ヒュッテで皆に10分くらい待ってもらってパンを買う。山頂から富士山の頭も見えた。
 渋峠ホテルまで滑り、入山届けを出す。大きなもしゃもしゃした犬がいる。近くのヘリポートにヘリが飛んできている。ヘリスキーをやっているよう。
 ホテル前でシールを付け、山田峠に向かってスノーモービルの跡を辿って暫く登る。
 芳ヶ平ヒュッテを見下ろせる大斜面の上でシールを外して滑降準備をし、ガードレールが切れているところから斜面に入る。木がまばらにしか生えていない真っ白い大斜面。いかにも気持ち良さそうだけど、いかにも雪崩が起こりそう。沢のど真ん中は避け、他のメンバーがしっかり見ているようにして、一人ずつ滑ることにした。
 岩さん、菅沢さん、梅原さんが快晴の青空の下、気持ち良さそうにシュプールを描いていく。私も最後に滑ったけど、場所によって硬さや深さが違い、急に足を捕られるような場所もあり、しかも荷物も重いので結構難しかった。ターンの後半でこらえきれずに転んだり。
 3回ほどに分けて大斜面を滑り降り、芳ヶ平の平原に到着。後ろを振り返ると自分達の4本のシュプールがくっきりと見えて感慨無量。
 汗をかきかき芳ヶ平ヒュッテに到着。もしゃもしゃの2頭の犬がワンワンと賑やかにお出迎え。マダムが出てきて、早速氏名と人数と届けの有無のチェック。安全のため、ここを通るパーティはどこから何人で来てどこに向かうのかをきっちりチェックされている。単独行の人が「ペースが遅い」と注意されていた。
 ヘリスキーのゲスト達も滑ってきていたが、渋峠から緩斜面を南東方向に滑るルートらしく、私達が滑った大斜面を滑れると思って参加したのに拍子抜けしたと言っていた人もいた。ただ、マダムは私達のシュプールを指して「あそこを滑った人たちがいるけど、雪崩の危険があるので、一人では滑っちゃダメ」と言っていた。
 ここで横手山ヒュッテのパンを食べた。クリームチーズの入ったパンで、とてもおいしかった。
 白根方面からのパーティも到着して随分人口密度が高くなってきたのと、犬がちょっとうるさいくらいにかまってくるので、少しだけ休んですぐに出発することにした。草津スキー場に着いたらパトロールに必ず届ける旨念を押されて出発。先行トレース(小屋の主人が朝つけたらしい)に沿って滑る。黄色い旗が目印で、迷わずに草津までルートを取れる。
 途中からは登山道を滑るボブスレーコース。時々脇の深雪にスキーを突っ込ませたり、ショートカットしたりしながらぐんぐん滑り降り、無事に草津国際スキー場に到着。
 さすがに連休なのでスキー場は大賑わい。今までいたところと別世界。
 そして草津といえば温泉!目の前にあるベルツ温泉センターで草津の湯に浸かる。さすが草津の湯、なめるととても酸っぱい。
 スキーを持っているので、町内循環バスには乗れない。特急の時間に合わせてタクシーを呼んで長野原草津口駅までタクシーで行った。
 駅は観光客でごった返しており、指定席は満席。ホームの自由席車両乗り口には数え切れないほどの乗客がわんさかいて、「S沼さん式に行こう!」との某メンバーの提案で人もまばらな指定席の乗り口で列車を待つ。
 まずはデッキを占領してのんびり。そして、車内改札で指定席の空いている席を車掌に教えてもらい、変更料金というのを支払って4人ともゆっくり座って帰ることが出来た。この技はさすがだと思った。
 順調に東京に着き、荷物は重いけど心は軽く(でも体重は重くなっていた)、充実した3日を終えました。

<参考タイム>
 9:25渋峠→10:00滑り出し地点→10:30芳ヶ平西端→10:50芳ヶ平ヒュッテ、休憩 11:15出発→12:00草津国際スキー場


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