Last Update : 2008/7/15  戻る

立 山
2008年4月26日(土) 国見岳

メンバー:L作野、蔵田、矢野、今村、久保田

ガスがわずかにあがった頂上にて


2008年4月27日(日) 御山谷 

メンバー:L作野、蔵田、矢野、今村、久保田

一の越へ


ガスが一部瞬間はれ陽がさす。


2008年4月28日(月) 雷鳥沢 曇りのち晴

メンバー:L作野、蔵田、矢野、今村、久保田

昨夜の予報は晴だったが、朝起きて見るとガスに包まれて風もある。
バイキングの朝食とサービスのモーニングコーヒーをとった後、予定通り8時に作野さんを先頭に出発する。出だしの雪面は堅く、踏み跡はデコボコしているので雷鳥平へゆっくり滑り降りる。尾根の取付きでスキーをはずしてアイゼンを着ける。


雷鳥坂の登り。(別山乗越はガスの中)

今日は連休前半とはいえ平日のせいか、尾根に登山者が途切れない蟻の行列のような状態ではない。それでも、登山者、親子連れのスキーヤー、山スキーヤーと色々な人たちが登っている。堅からず軟らか過ぎずの雪面のうえ、アイゼンなので安心して登る。二ピッチ半ほどで剣御前小屋に着く。雪面は堅くなったが、ガリガリの状態ではない。ガスが一瞬切れる時もあるが、相変わらずガスって視界は悪い。満員の小屋休憩所でコーヒーを飲んだりお昼を摂ったりしながら、視界が良くなるのを待つ。
 昼過ぎになっても一向にガスは晴れないので、1時に出発となる。作野さんがまず小屋直下の急斜面を滑り降りる。雪面はそれほど堅くないが急斜面で緊張する所なので、続いて作野さんの所まで滑り降りてホッとする。下を見ると一瞬ガスが切れ、雷鳥沢が下まで良く見える。うれしさの余り、作野さんに「先に滑って良いですか?」と言うと「ちょっと待って」の返答。全員が揃った後、作野さんが東側、左手の尾根へ滑っていく。いつもワンパターンに沢しか滑ったことのない私は、こんなに視界が悪いのに何処を滑るのかなと思いながら後に続く。実は、小屋での休憩中に滑るコースの説明がされていた。その説明の時に私だけ、泥縄式に新しいスキーの滑り具合をチェックのため、小屋の前でチョコチョコと登ったり滑ったりして、沢を滑る思い込みのまま確認をしていなかったのだ。
続いて滑り降りると、適度に緊張する傾斜でなめらかな斜面が続いた。新しいスキーで滑るのに必死だったが、傾斜が緩くなる沢よりもずっと楽しかった。全員が尾根を滑り降りて振り返って見ると、何という事か!すっかり晴れて素晴らしい眺めだ。「もう少し、待っていれば良かったかなー」と作野さん。でもガスの中の滑りも山スキーらしく、それなりに良かった。なにより、滑り始めから終わりまで快適な斜度だった。


降りてきたらやっと晴れた。

まだ2時前で時間が十分あるので大走り尾根を滑るため、シールを着け2490メートルまで登る。この斜面も雪面がまだ緩んでいないうえに、傾斜もあり快適だ。5分位であっという間に滑り降りた後は、のんびりとミクリガ池温泉に4時過ぎに戻る。


時間があったので大走り尾根の取り付きに登る。


集合写真。(大日岳の頂上はまだ雲がかかっている。)

周りの山々が白く輝いて眺めが素晴らしい。山崎カールを登っている単独行者が何時に登り切るかの予想を肴に、小屋の前で生ビールやウィスキーを飲んで話が弾んだ。


快走


アーベントロートに輝く立山・雄山。

〔コースタイム〕
ミクリガ池温泉8:00→雷鳥平(尾根取付き)8:25〜8:45→剣御前小屋11:00〜13:00→雷鳥平下部13:20〜13:40→大走り尾根(2490m)14:10〜14:15→ミクリガ池温泉15:20

久保田 記
写真&コメント:作野



2008年4月29日 室堂から一ノ越経由で御山谷、黒部ダム

矢野、久保田、今村

GWの立山スキー三昧も今日が最終日。まだ何とか元気な3人で御山谷経由で黒部湖まで滑り降りることとした。
早朝は良く晴れていたが、出発する頃にはガスが出てきてしまった。一昨日にも歩いた一ノ越へのルートを再び歩く。荷物を全部背負っているのでかなり重い。


一ノ越山荘手前の少し急になっているところで少々難儀。10名近い外人だけのツアーにも遭遇。少し迫力がありました。
一ノ越山荘で一休みしてから、いよいよ御山谷滑降を開始。視界も良くなってきて、広い広い御山谷上部を気持ちよく滑降。雪はやわらかく、滑りやすい。とにかく広いので、できるだけ大回りで雪と景色をじっくり味わうように滑った。大曲に着くころには日差しも強くて暑くなってきた。
大曲からいよいよ谷幅が狭まってくるが、例年よりはかなり雪が多いらしく、例年より上流の箇所で左岸に渡り、細いがしっかり雪のついたルートを滑り続ける。

お!ついに黒部湖が見えてきた!晴れているのでキラキラと湖面が輝いている。嬉しいけど、滑降が終わってしまうと思うと少し寂しい気持ちになった。
黒部湖のギリギリまで滑って楽しい滑降は終了。スキーを外してザックに取り付け、黒部湖畔の水平道に入る。湖畔ギリギリから歩き始めたが、暫く歩くと山側のルートと合流したので、もっと山側を歩いた方が楽だったかもしれない。
日差しが照りつけ、荷物は重いしスキー靴も重い。汗だくになりながらもくもくと歩き、やっと黒部ダムに到着!ヤッター!充実感でいっぱいだ!ゆっくりと靴を履き替え、予定していたトロリーバスやバスを乗り継いで順調に信濃大町駅に無事到着した。本当に楽しかった。


〔参考コースタイム〕
みくりが池山荘7:30->一ノ越山荘9:30,10:00->大曲10:30->黒部湖11:00->黒部ダム12:30                                         

 今村 記




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