Last Update : 2009/05/06  戻る

雲取山

2月7日(土) 曇
2009年2月17日(火)晴
メンバー:久保田(単独)


 4月予定のスキーツァーでは、1日の登りが880mに計画されている。体力チェックとトレーニングを兼ねて雲取山に出かける事にした。三峰からは駐車場の心配はないが、アップダウンが多いうえ積雪があるだろうし、何より登山道が暗い。トレーニングが目的なのだから、少しでも眺めが良く明るいコースを登りたいと思い、鴨沢から登る事にした。
 今回は日帰りの予定なのでとにかく早出をしなければと、まだ暗い4時に出発する。関越道から川島ICで外環道に入り、青梅で降りて鴨沢へと青梅街道を進む。冷え込みが厳しいとの天気予報から、鴨沢から登山口までの車道の凍結を心配したが、不安なく6時前に小袖登山口に着く。昨年4月初旬の土曜日に来た時は駐車スペースがなくて困ったが、今日は平日のうえ時間が早いせいか、一台も駐車していない。出発の準備をしていて、鴨沢から登山口までの途中に「熊出没注意」の札があった事を思い出す。まだ冬眠中とは思うが冬眠しない熊もいるかもしれないと、動物に極度に弱い性分のため不安になる。車の中に置いてあるはずの熊避けの鈴を探すが、見当たらない。やむなく、冷えた空気のなかしっかり着込んで出発する。尾根筋に出るまでの樹林帯では、黒い塊に見える物や物音にハッとしたりドキッとしながらの登りとなる。堂所近くなると見晴らしが良くなり、不安も減り気分も明るくなる。七ツ石小屋とブナ坂の分岐の手前で、短い距離だがツルツルに氷結している。一歩足を進めるがスリップしそうなので六本爪アイゼンを着け、渡り終えて外す。分岐からは、登りの楽なブナ坂は氷結が心配なので、七ツ石小屋経由で登る事にする。平日のせいか閉まってひっそりした七ツ石小屋の前で小休止した後、七ツ石山に向う。山頂に着くと、雲取山荘から来たという3人パーティが休んでいて、写真撮影を頼まれる。高度計を合わせた後、風が強く寒いので途中で脱いだオーバーズボンをまた着て歩き出すが、風が当らなくなると暑くなりすぐに脱ぐ。奥多摩小屋は人がいるのか、話声が聞こえる。雪を被って堂々とした富士山を眺めながら、尾根を登るのは楽しい。奥多摩小屋を過ぎた辺りから雪は所々で、避難小屋直下辺りからは付いているが、それでも昨年4月に比べてもかなり少なく、鴨沢コースでは殆ど無いといっていい位だ。避難小屋にザックを置いて、ストックを持ってアイゼン無しのまま頂上に向かう。快晴のなか、富士山や南アルプスの山々の眺めを楽しむ。避難小屋に戻り、お茶を飲んだり小屋の中を見たりして小休止した後、下山する。避難小屋直下は少し急斜面なので、そこだけアイゼンを付けて降る。奥多摩小屋辺りで、大きなザックを担いで登って来る単独行の人に会う。その後もやはり大きなザックの単独行の人達や軽装の6人パーティとすれ違う。平日でも東京近郊のせいか、登る人はいるようだ。快晴で暖かくなったので、氷結したところも溶けているだろうと思い、ブナ坂から下りることにする。まだ所々滑りそうな箇所もあり、注意しながら歩く。七ツ石小屋との分岐手前の10メートル位が氷結している。全面ツルツルでないので、アイゼン無しで何とか通過する。それからただひたすら黙々と下り、3時半頃に車に戻る。
 シールを付けて登るのと軽登山靴での登りでは大分差があるが、ともかく千メートル以上登る事が出来て良かった。今度来る時は熊避け鈴を忘れず、避難小屋でゆっくりコーヒーを沸かしてのんびりしたいと思いながら、帰路についた。

コースタイム
小袖登山口6:30→堂所8:00→七ツ石山9:30→雲取山11:10〜11:50→堂所14:08→小袖登山口(710m)15:20
(記:久保田)