Last Update : 2009/5/24  戻る

4月定例山行・白馬乗鞍岳&船越の頭
2009年4月18-19日

メンバー:L.梅原、菅澤、加瀬、作野

4月18日 晴れ

関越道練馬ICを7時前に出て、上信越道を経て、長野道を長野ICで降り、桃の花咲くオリンピック道路を快適に飛ばし11時ごろ栂池高原スキー場着。
11時半ごろのゴンドラに乗り、白馬乗鞍岳を目指す。スキー場は草原、ヘリポートだけは雪でできた高台が残っていた。馬の背あたりから雪が出てきて、ゴンドラ終点間近ではスキーヤーが滑っていた。ロープウェイに乗り継ぐと、駅員から「帰りにロープウェイの下も滑らないこと。何故なら、ヒヨドリ峰あたりからの雪崩があるから。」との注意を受けた。また、ロープウェイ終点駅では、自然観察指導員から、「ルート以外は入らないこと。雷鳥をみたら場所と時間と何羽いたかを報告するよう。」に指導された。
シールを貼り出発。天狗原まで約1時間。左手に白馬三山を見ながら気持ちよく登る。天狗原で少し休憩。時間があるので、白馬乗鞍岳に登ることにする。山頂に向かって左の斜面を豪快に4〜5回のカービング・ターンで滑っている人がいた。我々は、向かって右手の斜面を低い部分を目指し1ターンでジグをきり山頂のハイマツ帯まで登った。私はいつもここは「つぼ足」で登っていたので、シールで登行するのは始めてであった。



山頂からは360度の展望を楽しんだ。
ザラメ雪になる手前の雪でスキーは快適。あっという間に天狗原に着く。その後はロープウェイ目指し降りるがこの雪が湿雪の上、グザグザ、ボコボコで滑りにくいことこの上ない。曲がりっぱなにスキーのトップを取られ転倒。まいった。15時40分のロープウェイに乗り、宿に向かった。
風呂に入ってびっくり。大きな豆が豊作で、左踵のは見事に皮が破れていた。新しい靴下を履いたせいか?薬草風呂に入って、絆創膏を貼った。まいった。明日が心配。
栂池高原ホテルは立派な部屋で、食事もよく、これで6400円/一泊2食とは信じられない。

〔コースタイム〕
ロープウェイ頂上駅 12:30 -> 天狗原 13:30/13:47 -> 白馬乗鞍岳 14:27/14:40 -> ロープウェイ頂上駅 15:10


4月19日 晴れ

8時のゴンドラに乗り、出発。ロープウウェイ終点出発8:50。天狗原10時。少し休んで白馬乗鞍へは昨日のルートでシール登行10:50。今日も360度の展望を楽しむ。前方奥には3月に登った朝日岳が堂々と鎮座しているとの菅澤さんの言。船越の頭には人影が数人見える。



山頂からはケルンのある方向に歩いていったが、船越の頭へ下りる部分がハイマツと大きな石がごろごろ出ているので、正規のルートに戻り、白馬大池を目指す。大池の左岸を巻いて船越の頭との鞍部にでる(11:30)。加瀬さんは途中から直登に近い角度でここもシールで登行。元気だ。しかし、私はかなり疲れて、船越の頭12:20着。



ここで終わりかと思いきや、梅原リーダーの「ここは雪庇があるので、小蓮華の鞍部まで行こう。そこからの方が安全に滑りだせるから。」の一言。行動食を一口、紅茶を流し込み出発。やせ尾根をシールで登、下降しているうち最初の過ちを犯してしまった。
先行者のとおり行けばいいのに、そこは痩せて狭くおまけに雪があまりついていない。ふと見ると左に雪がたっぷりついている部分がある。そこには踏み跡もある。「こちらのほうが楽だ。」と思い進むと、割れ目があるではないか。「しまった。雪庇の上だ。」刺激を与えないようにそっと通過したが、ひやひやものだった。認識力が低下していたのだ。

教訓その1:疲れたときこそ安易な道を選ぶな!!

次の過ちはこうである。そうこうしている内に最後の小ピークをすぎる場面が出てきた。シー・トラーゲンしてアルパインスタイルは荷がかなり肩に食い込む。ヘトヘトになってきた。と、不用意に先行者の足跡に足を置いた。とたんに足をとられ右に滑落。「あ、いけない。」と思い、咄嗟にストックで滑落停止をした。と同時に、菅澤さんがスキーのトップを掴んでくれて、「大丈夫ですか?」。止まった。よく見てみれば、その足跡は砂利の上にザラメ雪が覆い、僅かに右傾斜があった。

教訓その2:疲れたときこそ集中力を意識して行動せよ!!

なんでもないところで、中高年は滑落する。というのは、疲れからくる集中力の欠如で、不用意に足を進めてしまうからか。
小蓮華との鞍部に着いたら、雷鳥が飛び交っていた。まだ、真っ白で、尾のみ黒くなってた。



大休止の後、金山沢の源頭を滑降する。すばらしい。雪質はザラメになる前の滑りやすい雪。急斜面を一気に滑り降りた。




〔コースタイム〕
ロープウェイ頂上駅 8:50 -> 天狗原 9:55/10:00 -> 白馬乗鞍岳 10:42 -> 白馬大池 11:30 -> 船越の頭 12:20/12:45 -> 小蓮華との鞍部 13:20/13:40 -> 自然園 14:25



作野 記

 


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