Last Update : 2010/08/01  戻る

白馬乗鞍岳

2009年3月16日〜19日

メンバー:武部

3月16日(晴れ、曇、霧)
朝は天気が良かった。天気予報は下り坂で、何とか行ってこられるか気になっていた。五竜スキー場のゴンドラからもロープウェイからも後立の稜線が見え、とりあえずは大丈夫であった。かなりの人が入っていてスキーのシュプールだらけであった。登りだすときは確かに天気が良く、わずかな樹林帯の最後では木陰で休んだ。暑い。天狗原近くになると風が出てきて、雲行きが怪しくなってきた。どうも多くの人はほぼ夏道沿いを登っているようであるが、雪の状態が良くわからないので、自分は北側に一旦行ってから稜線の手前を登ることにした。どんどん雲が出てきて視界が悪くなり、風が強くなってきた。平坦なところが終わり、少し登ったところで完璧にホワイトアウトしたので、降りることにする。平衡感覚はなく、転びそうになりながらわずかなハイマツを見つけて斜度を推測して何とか滑った。天狗原の平坦なところではちょっと迷いそうになったが、何とか人の姿を見つけ、赤旗のある安全地帯まで来た。天狗原の降り口まで来ると視界はもう問題なく、シュプールもたくさんあるので迷うことは無い。しかし、デコボコの状態でクラストしているので非常に滑りにくかった。ロープウェイの駅のそばの小屋の屋根を見つけると、もう安全地帯に来たという感じで、ゆっくりと休むことにする。後は、長い林道を所々ショートカットして滑る。

[タイム]
ロープウェイ上9:40→天狗原10:50→Uターン11:20/40→天狗原12:00→ロープウェイの駅のそば12:40

3月18日(晴れ)
当初は山の神方面も滑る予定であったが、隣のスキー場からの稜線は木がかなりあるのがゴンドラから見えたので止めた。

今日は天気が良く暑い。天狗原の登りが終わると、今日はみんなのトレースに従って進む。登るにつれクラストしてくるがシュカブラが発達しているのでそれを利用して何とかスキーを履いたまま登り切る。風はかなり強い。小蓮華岳、白馬岳方面を見に広い山頂を西の端まで進む。白馬乗鞍の山頂は風が強く所々岩が出ているが、特に小蓮華岳は真白で白銀の世界だ。

白馬乗鞍の斜面も真白だが、山頂からの滑降コースはシュカブラが発達しているのでどこでも滑れるわけではない。今日は3本滑ったが、だんだん登ってきたコースの脇を行くコースを辿った。クラストしているので、ジャンピングターンをしてそのたびに氷の破片をたくさん落とす。登ってくる人がたくさんいるので、その人たちの上ではターンをしないように注意する。天狗原近くになると雪が緩くなり、斜度も緩くなりスキーが進まなくなってきたので、途中で滑るのを止めてまた登り返す。3回目に登るときは、大分登る人は減った。

[タイム]
ロープウェイ上9:10→天狗原10:10→白馬乗鞍岳11:10/40−1本目−11:50/12:00→白馬乗鞍岳12:30/50−2本目−1:00/1:20→白馬乗鞍岳2:00/20−3本目−天狗原2:40/3:00→ロープウェイの駅のそば3:20

3月19日(晴れ)

もう天気が下り坂になっているのはわかっていたので、天気が心配であった。白馬乗鞍岳はもう3日目で、だんだん近道をして登るようになった。今日もみんなのトレースに従ってなんとかスキーを履いたまま登り切る。白馬乗鞍の山頂は、昨日の強風がうそのようで、嵐の前の静けさという感じだ。風がほとんど無く気味が悪い感じだ。今日の滑降は急斜面を滑ることが目的だ。最初は少しツボ足で下って様子を見てから滑った。後もう少し北側を滑りたかったが、途中から昨日と同じコースになってしまった。でも、ジャンピングターンをしてそのたびに氷の破片を落とすのも快適。登り返すとき、滑るコースをよく見て登ったつもりだが、2本目も滑りだすとやはりほぼ同じコースを滑った。3ターン位するとホッとした性か転んだ。雪がずいぶん重くなってきて先端が潜ってしまった。そこからは後2ターンしてほぼトラバースでみんなが登っているコースに戻った。せっかくだから後もう1本滑ることにする。もうほとんど登っている人はいない。今度こそは真正面を滑るという決意をして滑った。最後に真正面の急斜面を滑って満足した。

[タイム]
ロープウェイ上9:10→天狗原10:10→白馬乗鞍岳11:10/40−1本目−11:50/12:00→白馬乗鞍岳12:30/45−2本目−12:50/1:00→白馬乗鞍岳1:30/45−3本目−1:50/2:00→白馬乗鞍岳2:30/40−4本目−天狗原2:45/3:00→ロープウェイの駅のそば3:20

武部 記


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