Last Update : 2010/08/01  戻る

越後駒ケ岳

2010年7月3日(土)〜4日(日)

メンバー:菅澤ほか2名

越後三山縦走の準備として、前回の八海山に続き越後駒ケ岳に登った。梅雨なので雨は覚悟していたが、初日は高曇りで見晴らしも利き暑くもなく快適だった。

枝折峠からの東面往復コースは峠までのアクセスもよく、首都圏から十分日帰り可能の山だ。(西面の十二平からグシガハナ経由は標高差もあり大変だと思う。)

私たちは食料と飲み物をたくさん担ぎ上げたので、予定どおり駒ノ小屋に泊まったが、40名定員のところ私たち3名のほかは夫婦連れの2名だけで快適このうえない小屋泊まり山行だった。

7月3日
練馬IC==小出IC== 枝折峠(1,065m)7:15――明神峠――道行山(1,298m)――9:10小倉山(1,378m)――10:05百草の池(1,540m)――10:35前駒(1,763m)――11:05駒ノ小屋(1,870m)11:30――11:45駒ケ岳(2,003m) 12:00――12:15駒ノ小屋(泊)

光が丘をSさんの車で早朝0330に出発。飯能でMさんを拾い関越道を小出ICで降りる。国道352号は狭く カーブの多い山道だが枝折峠には予定の0700に到着。

峠には20台ほど停まれる駐車場と立派なトイレ(ただし水はない)があり、その南側から登り始める。なだらかな道を少し登ると枝折大明神の社があり、何人かは泊まれそうだ。その先の明神峠は峠なのにピークに標識が立っていた。このコースは山頂までの標高差が1000mに満たないが傾斜が緩いのでなかなか標高が稼げない。小倉山まで2時間歩いたが標高は300m上がっただけである。おまけにぬかるんで歩きにくいところが多い。登山道整備工事が始まっていて木道と階段が増えている。いまに日本中の100名山が木道だらけになるかもしれない。小雪渓で休憩。眼前に駒ケ岳が大きく立ちはだかり、左方には中ノ岳が見える。

百草の池という標識はあったが池の周囲は立ち入り禁止で池を見ることはできなかった。前駒から登りは急となり、岩場を慎重に越すと駒ノ小屋に飛び出した。この日は某東日本会社の日帰り集中登山とぶつかり、180名もの登山者とすれ違いながら登った。

小屋前の広場で休憩後、山頂に向かう。途中の稜線にはコイワカガミの群落があり、残雪の豊富な雪渓を過ぎて中ノ岳への分岐を右にいき100mほどで猿田彦の神像が祀られている山頂に到着。途中では多くの下山者とすれ違ったが山頂には誰もいない。

山頂からはガスの合間に八海山と中ノ岳、平ヶ岳が続き、荒沢岳の堂々とした姿に登山意欲がそそられる。小屋に下る途中、雪渓でグリセードのまねごとをして楽しんだ。

駒ノ小屋には感じのよい管理人さんがいて、10月中旬までの土休日には交代で常駐するそうだ。素泊まりのみだが缶ビールは売っていて、マットと毛布が使える。ただし協力金2000円を払う。小屋前には水が豊富に出ていた。

干しうるめ、生ねぎ入り納豆、岩魚甘露煮、茹でウインナー、スライスチーズの海苔挟みなどを肴に、Sさんが担ぎ上げた八海山を賞味。昼過ぎから夕方まで私たちの宴会は延々と続いた。卵スープとカレーライスで仕上げて寝る。

7月4日

駒ノ小屋05:40――前駒――百草の池――7:00小倉山――道行山――8:30明神峠――  9:00枝折峠== 11:00小出IC== 13:00練馬IC

4時ごろ屋根をたたく雨音に目覚め、外を見るとザンザン降りである。とりあえず朝食を済ませて様子を見る。

明るくなるにつれ小降りとなり5時半ごろには雨が上がったので下山を開始した。草木と霧で結局濡れてしまうが気温が高いので雨具を着けずそのまま下る。途中のぬかるみは一層ひどくなっていた。ガスで視界のほとんどない中を下っていくが、歩きにくい道のせいか登りと下りのタイム差は30分しかなかった。

先週登った女峰山では「子連れの熊が登山道の先にいた」と言って緊張した顔で下りてくる登山者と出会い、その時はSさんと二人で鈴を振りながらおっかなびっくりで登った。途中、熊の糞を三回見かけ、ずいぶん熊影の濃い山だと思った。今回の越後駒も当然熊がいるはずだが180人もが日帰りしたあとなので昨日は安心して登れた。しかしこの朝は時間も早く、他の登山者もいないので気を配りながらの下山だった。

枝折峠から国道352号の下りではヒルクライムの自転車の人たちが次々とコーナーの陰から現れ、運転に気を使う。小出ICに向う途中の大湯温泉に立ち寄ってみたが、ぬる目のお湯が疲れた体にとても気持ちが良かった。空いている関越道であっという間に帰京。あちこち虫に刺されたところが痒い。

菅澤 記


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