Last Update : 2010/09/23  戻る

乗鞍岳
位ヶ原山荘より往復
<2010年5月定例山行:納会山スキー>

2010年5月29日 天気:晴時々曇

メンバー:梅原秀一、西川克之、菅澤秀秋、加瀬幸男、賀来景英(単独別行動)

何故か私は乗鞍に縁が薄く、何度も荒天で断念した。初回は3月初旬、位ヶ原で猛吹雪となり、ゴーグルと帽子の境目が凍傷となって、ほうほうの体で下山した。その後2回台風などで計画を中止した。当会での企画でも悪天で二回とも中止。今回は六度目にしてやっと願いかなった。

加瀬さんの車で5月28日夜出発。一般車が許可される最高地点・三本滝に午前1時半頃到着し、二人は車中であと二人はテントで睡眠をとった。

御存知のように乗鞍岳周辺は信濃・飛騨両側とも、一般車両は締め出している。当然のことだが、バスを利用する場合はなるべく高所で乗った方がバス料金は安い。その始発バスは8時なので、ゆったりと睡眠がとれた。
除雪はこの時期位ヶ原までで、位ヶ原山荘で下車。新島々からバスで来た賀来さんとお会いしたが、御自分のペースで登りたいとのことで、別行動をとった。

エコーラインを約300m歩くとカーブとなり、道路を離れて雪上をシールで登った。先導は乗鞍を何度も訪れている西川さんにお願いした。噂どおり残雪は豊富で、相当数の登山者が入山している。流石に人気の山である。
左から迂回してくるエコーラインを横断するときのみスキーを外した。ここからはこの時期なら何処からでも頂上に登れそうだが、西川さんがとったコース、肩の小屋辺りに出てから剣ヶ峰を目指すのが、傾斜が緩くて一番楽である。
風は弱く、懸念していたほど硬い雪ではなかったので、シールだけで登りきった。時折霧に覆われたりするが、概ね視界は良好で、四囲の山々の眺めを楽しんだ。特に眼下の権現池の紺碧の水面が奇麗だった。この西側の斜面で遊んでも面白そうである。

位ヶ原への滑降は、西川さんのアドバイスに従い、剣が峰から直接滑り出すと途中露岩に出くわすので、一旦北に2-300mほど尾根を滑ってから、一気に先程スキーを外して道路を横断した地点を目指した。程好い柔らかさの雪面を快適に滑り降りた。快感ではあるがすぐに道路に下ってしまった。
スキーを外し道路を横断して再度滑降。湿雪となって惰性で滑りながら位ヶ原山荘に向かった。携帯に留守電が入っていて、賀来さんは肩の小屋上で霧が多くなったので下山を始めたとのこと。天気も悪くないので大丈夫だろうということで、我々は申訳ないが丁度来たバスに乗って三本滝に向かった。暫らくして賀来さんからは携帯に位ヶ原到着の連絡があった。

例年、飛騨側・乗鞍スカイラインの方が除雪は早く、この時期も畳平までバスが入っていた。

畳平からなら剣ヶ峰まで一時間もかからずに登ってしまうだろう。問題は駐車場である。各1台を飛騨・信濃両側に配置したら、僅かな登高で滑降を楽しめる。それを目論もうとしたけれど、思惑通りの参加者数には至らなかった。


剣ヶ峰は目前

山スキーヤーに非常に魅力的斜面を提供してくれる乗鞍岳であった。白馬岳周辺と比べると、5月半ば過ぎれば、少ない労力で頂上に立てる。落石の心配もしなくてよい。残念だったのは、納会としては参加者が少なかったこと。今度は複数台の車を使え、非常に安楽な山スキーとして、大勢の参加者を募りたいと思う。

[タイム]
位ヶ原9:20−道路横断(バス停「肩の小屋口」付近)9:55−肩の小屋付近10:25−11:10剣ヶ峰−11:35−道路横断11:55−12:10位ヶ原山荘

梅原 記


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