Last Update : 2010/11/29  戻る

富士山
(須走り口)


2010 5/28 晴れ

メンバー:武部 慎

急に休めることになったので狙っていた富士山に行く。寮を3時ごろ出る。雲が多く須走り口は雲の中かと不安があったが、御殿場インターを降りると富士山が良く見える。ラッキーと思った。

どこまでツボ足で登るのか少し心配ではあったが2500mの少し上から標高差300mに渡りブルドーザ道のすぐ脇に雪が細く続いていた。助かった。2500mのすぐ上でシールとクトーを付け、途中でスキーを外すこともなく登る。2850mからは雪の斜面になっていて広い斜面を数回切り返して快適に3150mの本七合目付近に出る。さすがに3000mを越えると風が強くなる。また、だんだん斜度が出てくるが、クトーがそれなりに効いているのでそのまま登る。どこまで登れるか、強風がかなり厳しくなり、八合目手前でスキーを外す。するとクトーが雪だんごになっていた。これから先はさらに風が強くなるので、もう滑って降りることにする。強風でウインドクラストしており、この辺が自分にとって滑れる限界と感じた。

強風に身構えながら、ザックを背負うときが一番緊張する。ストックを持って準備ができるとホットする。とても華麗に滑る状況ではなく、恐る恐る強風に耐えながらクラストした斜面を横滑りとわずかなギルランデをするのがやっと。ターンをする勇気と気合いはなかなか出てこない。3200m位でやっとターンが出来て、なんとか3150mの本八合目付近に到着。この辺にくると雪が緩みスムーズなターンが出来て一番快適。もったいないから少し休む。須走り口は雲の中。過去にはトラバースしすぎてルートを間違えたこともあるので、視界が利くうちに滑らないといけない。3000m位からはだんだん雪がグズグズになるが、この時期にこれだけ滑れれば満足である。2850mのチェックポイントに来ると、もうルートを間違える心配は無いのでまた休憩。あとは一気に標高差300mの細く続いていたスプーンカット状の雪を滑るのみ。滑り終えてホットする。後は休み休み雲の中の須走り口に降りる。

須走り口 6:00―――須走り五合目6:50―――2500m 7:30/45シール8:20――― 2850m 9:30―――3250m 11:30/12:05―――2550mスキー終了12:55/1:40―――須走り口 2:40

武部 記


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