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石老山・石砂山(やまなみ温泉に下山)
オシリも生ビールも嘘つかない


2010年12月5日

メンバー:梅原

天気:快晴

天候に恵まれ、中央線相模湖駅には多くの登山者が下車した。50代と思われる男女6名がやおらハーフパンツやタイツ姿になり、藤野方面に走り出した。高尾山以外では山岳ランナーなど見かけなかったのが、随分流行ってきたものだ。

9:20AM発のバスに乗り、相模湖ピクニックランド改めWさがみ湖リゾート・プレジャー・フォレストWという長たらしい施設の一つ先、石老山登山口で下車。そこで大勢の乗客が降りてバスは空っぽに。この三ヶ木行きバスは頻発だ。但し2系統あり、片方は登山口には寄らないので注意!

バス停の側に新しい奇麗なトイレあり。舗装路を相模湖病院まで、走りとも歩きとも判別出来ないスピードで進むと顕鏡寺の参道。山道が始まる。巨岩を縫うように登り顕鏡寺。立派な銀杏の落葉が、境内を黄色い絨毯としていた。

引き続き急傾斜を登り石老山山頂に立てば、青空に雪化粧の富士が大きい。既に裾野の方まで真っ白だ。人気ある山なので、登山者が次々と登って来る。とても可愛らしい山ガールにシャッターをお願いした。あと30年遅く生まれてきていたらなー。無念である。



石砂山へは一旦篠原集落に下山。木製階段で横木が全く無くなり、太い鉄製杭だけが一本残存している個所があり、非常危険であった。先行していたYさんが気付いて、後方に知らせてくれた。後続の登山者が怪我をしないよう、蹴り倒そうとしたが、深々と刺してあり、ジョギングシューズでは足を痛めそうなので諦めた。悔い(杭)が残った。

 全く人気のない篠原の集落を舗装路で通り抜け、石砂山の登山道に入った。雑木林の中の厳しい起伏にも、時折僅かに残った紅葉にほっとした。この山は石老山ほど有名ではない分、深山の静かな趣を味わえた。

 石砂山から、ピークに寄らずに稜線の北側をトラバースする緩い下りが多く、散り積もった落ち葉をサクサクと音をさせて走るのは、とても気持ち良かった。

 菅井(伏馬田入口)から県道を一気に北に5q下れば、待望の温泉・やまなみ温泉。汗を流したら食堂に。以前は出来合いの弁当とビニールバッグの枝豆などをテーブルに並べて販売しているだけの施設にも調理室が出来、多種の食べ物を売っていた。しかし何はともあれ生ビール。山でかいた汗を流した後の生ビールを凌駕する物は、この世に存在しない。

 コロンビア人でShakira(シャキーラ)という、優れた歌唱力・容姿とセクシーな踊りで、グローバルな人気歌手(知らなければ遅れてるよ)の、ビルボードでトップとなったメガヒット曲があります。HIPS DON’T LIE(邦題:オシリは嘘つかない)。男がShakiraに、

 I never really knew that she could dance like this
She makes a man want to speak Spanish
Como se llama, bonita, mi casa, su casa
(スペイン語で:名前は? かわいこちゃん、俺の家は君の家)
Shakira, Shakira
するとShakiraはこう答えます
 I’m on tonight, my hips don’t lie (私、今夜のってるの 私のお尻で分かるでしょ)
And I’m starting to feel you boy
Come on let’s go, real slow
Baby, like this is perfecto (perfectoはスペイン語。perfect)

今日のような準備をしてからの生ビールは値千金。当にDraft beer doesn’t lie. シャキーラのオシリと同様、決して嘘をつかない。生ビールは努力した者にはそれに値する喜びを、間違いなく与えてくれるのである。

 一時間に一本の路線バスで藤野駅に出て、中央線で帰途についた。

 石老山そして特に石砂山は、雑木林が多く、薄暗い植林の杉林ばかりの山と異なり、陽光を浴びることが出来るのでほっとする。時折姿を見せてくれた白い富士山も素晴らしかった。ランニング登山としても、石砂山は快適であった。

[記録]
石老山登山口9:40−顕鏡寺参道入り口9:55−10:05顕鏡寺10:10−10:50石老山11:00−篠原集落11:25−石砂山登山口11:40−12:05石砂山12:10−伏馬田入口12:50−やまなみ温泉13:15

梅原 記


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