Last Update : 2011/06/20  戻る

長沢背稜(奥多摩)


2010年5月4日〜5日

メンバー:菅澤、AYUさん、SUTさん

5/4 川井駅0741=0750上日向――0830奥茶屋キャンプ場――1035獅子ノ口――1110踊平――1230仙元峠―― 1330一杯水避難小屋(三ツドッケ)――1520大栗山――1550酉谷避難小屋

4/29の仙ノ倉、4/30の西黒尾根に一緒に登ったメンバーから、次は雪が無く怖くないところに行きたいとの声が出て長沢背稜に行くことになった。 長沢背稜は三ツドッケ(天目山)から芋ノ木ドッケの間を指すといわれているが、日原からヨコスズ尾根経由で三ツドッケには登っているので、どうせなら末端から登ることにした。避難小屋泊りの予定だが水場が使えるかどうか不明なので水を4リットル担ぎ上げたのでザックが重い。

上日向でバスを降り、舗装林道を奥茶屋キャンプ場まで歩くと沢沿いの山道となる。新緑のきれいな大丹波川沿いの気持ちのいい道を辿り、獅子ノ口あたりから尾根道に上がって支尾根上の踊平に出る。ここから日向沢ノ峰の南側のまき道を行ったのでソバツブ山の山頂は踏まないで一杯水避難小屋に向かった。ここまでほとんど人と出会わなかったが一杯水避難小屋前には結構登山者がいた。ここで大休止。

疲れを感じ始めたころ酉谷峠の避難小屋が見えてきた。周辺にはテントが張られていて、いやな予感がする。着いてみると小屋は満杯で私たち3名が入り込む余地はなかった。しかたなく小屋の脇にシートを広げ宴会を始める。3名が横になるには狭いので、谷側の軒下でシユラフカバーにツェルトを被り寝る。満点の星空で遠くに青梅の明かりが見えた。 

5/5 酉谷避難小屋0430――0445酉谷山――0705長沢山――0735桂谷ノ頭――0835芋ノ木ドッケ――0910大ダワ――0940雲取山荘――1340鴨沢

シュラフを持参しなかったので寒く、何度目かに目覚めると3時を回っていたので起きだす。ヘッドランプで朝食を済ませ、明るんできたので出発。今日は気温が低く、曇っていて寒い。道は埼玉との県境の尾根筋より東京側にまき道が着けられている。奥秩父風の針葉樹林と倒木、苔のきれいな道が続く。石楠花の開花はまだだったが見頃にはさぞや見事なことだろう。小鳥の鳴き声が多く、楽しませてくれる。滝谷ノ峰にかかると樹林が切れたところに忽然と言った感じで広いヘリポートが現れ、こんなところにと奇異な感じを受けた。森林火災と遭難対策用と書いてある。

水松山、長沢山、桂谷ノ頭と変化のないピークを越え、芋ノ木ドッケで三峰からの稜線に出て長沢背稜を終了した。下から登る人より雲取山から長沢背稜を下って、一杯水からヨコスズ尾根を東日原に降りる人が多いようだ。

芋ノ木ドッケからは大ダワまで急坂を200mも下らなければならない。一昨年の10月に岩さん、梅原さんと歩いた大雲取谷からの大ダワ林道は台風で荒れたのか探してみても踏み跡を見つけられなかった。私たちの目の前を鹿の親子が横切って行き、谷間からは鹿の警戒の鳴き声が鋭く響いた。 

雲取山荘前で一休みし、山頂は割愛で一決。まき道を小雲取山に向うが支尾根を大きく越えるので効率のよいまき道とはいえない。沢筋には残雪が残っていた。

長い道のりをようやく鴨沢に到着。バス停裏の駐在所前にパトカーが停まっていたせいか、白タクは現れない。40km以上歩いて疲れたが、バスを待つ間に飲んだビールが旨かった。まき道ばかりを歩いた山行だった。

菅澤記


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